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第三十九話
作者 栗原雪
「え!? アリスが退部!?」
次の日の放課後陸上部で集まった。
「アリスさん、何で辞めたのでしょうか・・・?」
悲しそうな顔をするイエモン。
そんな、イエモンを慰めるようにエミリーが肩を叩く。
やはり、絵美里は優しいな・・・・ってそんな場合じゃない。
でんじろうこと、米屋史郎、つまり僕は冷静に考えた。
アリスが、簡単に陸上を辞めるはずがない。
あんなにも、友達思いな奴が僕たちを、置いて行くのには理由があるはずだ。
そうと分かったら、いざ究明!
かれは実験だ!!
~ピーンポーン~
「はーい。」
元気のない声だ。
「おい、アリス。 何故辞めるんだ!?」
一気に詰め寄る。こうすることで威圧感を与える。
「いや、その・・・。」
「おい、言え!! 僕の推理では、人間関係なんだろう?」
アリスは、少し黙った後、
「どうぞ、入って・・・。」 と、答えたのであった。




