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魔獣と魔物の違い

簡単じゃないのよこの案件は。ただ単に繁殖期だからなら良いんだけど、事態が深刻ならSランクに跳ね上がる可能性があるの」

「そんなに!?」

雪花の説明に驚くあいつ。

「魔物ならまだしも魔獣だからね……雑魚でも油断ならないから厄介なのよねー」


そう。『魔物』と『魔獣』は別の生命体である。

魔物とはその名の通り魔の物。

獣の姿をしたり、植物の姿になったりとその姿は限りがない。何より魔物は知能が低く、人の言葉を話す事が出来ない。ぶっちゃけ意思なんてものはない。

強さも下手したらそこらの猟師や農民が団結すれば何とか倒せるレベルだ。

魔物は人の負の感情から産まれるから数は多いが、その分弱いのが特徴だ。


だが、魔獣は違う。

魔獣は知性があり、会話も可能だ。前世で有名なゴブリンとかオークもここに入る。

知能がある=意思がある。意思がある=千者万別の考えがあると言う事。

例えば納豆が好きと言う人もいれば、嫌いな人もいる。ただしひき割りなら食べれる人もいる、自分はその逆だと言う人もいる。

つまり、私が言いたいのは戦闘も癖も一筋縄にはならないと言う事だ。


「近辺では何か魔獣がいるの?」

レーフェルさんが質問する。

「確か、ケットシーとかゴブリンとかオークの目撃情報があるけど、何かしたと言う情報もないわね」

私の頭の知識をフル回転して調べてもこの時期に繁殖期がある魔獣がいなかったはず……

「情報があまりにも少なすぎて危険だよ。アンソニーさん、今回の件は諦めた方が……」

「いいえ。誰かがやらなければ被害が広がる場合があります。危険が大きいですが行った方が良いでしょう」

レーフェルさんに反対されたが、どっちみち調査しなければならない案件だ。早い方が事態が収束するのも早くなる。


そんな時に義母さんがとんでもない事を言い出した。


「だったら、君達も依頼を受ける?」


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