番外編 感謝の言葉
完結後のPVの多さにびっくりしています。
改めまして感謝の気持ちでいっぱいです。
誤字報告、ブックマーク、評価、いいねも嬉しいです。
ありがとうございます!
凄く短いですが、番外編をUPしました。
エピローグ直後の話です。いちゃいちゃしてるだけです。
ソファに座ってサラが淹れてくれたお茶を飲みながら、すっきりとした気分でひとときを楽しんだ。
「明日から学園に行けそう?」
「うん。大分休んでしまったから一刻も早く授業の遅れを取り戻さなくちゃね」
「真面目だね」
ヴィンスの言う通り私は元来真面目だ。元の世界でも親に認めてもらいたくて勉強、スポーツと頑張ってきた。この世界に於いてもヴィンスの婚約者として、及び将来の侯爵夫人になるべく努力を惜しみたくない。
「また明日から朝迎えに行くね」
「ヴィンス大変でしょ?私もう一人でも平気だよ」
「俺がニーナに会いたいからいいんだよ」
ヴィンスは私の髪を絡め取って、その毛先にキスを落としながらそんな台詞を吐く。ヴィンスの言動に少しは慣れてきたと思っていたけど、今の心臓のドキドキから察するにそれは思い込みだったらしい。
この伯爵邸へ寄ってから学園へ向かうのは迂回になる。朝の貴重な時間を移動時間で削ってしまうのは忍びないけど、私も朝からヴィンスに会えるのは嬉しいので素直に甘えてしまおうと思う。
「ありがとうヴィンス」
心からの気持ちを言葉にすると、ヴィンスは私の髪に触れていない方の手で口元を覆った。
「……ニーナ、もう一回言って?」
「?……ありがとう」
聞こえなかったのかな?と首を傾げて少しゆっくりした口調で感謝を口にする。
「もう一回」
「………ありがとう?」
いや、絶対聞こえているよね?と、今度はお礼の言葉にも関わらず怪訝な顔で伝えてしまった。
そんな私を見てぷはっと笑うヴィンスに、私は困惑だ。
「笑ってごめん。ニーナのお礼をいう時の顔が好きで、何度も見たかったんだ。でもどんな顔でも…可愛くて、好きだよ」
「あ……」
「あ?」
「甘ーーーいっ!」
何を言うのかと思ったら、もうどうしていいか分からなくなるような愛の言葉で、聞いているだけで身悶えてしまうし私はこの上ないくらいに真っ赤だろう。
「甘すぎて……っヴィンスの顔が見れない………」
「思った事を口にしただけなんだけどな」
「もう…私は倒れそう……です」
「ニーナが倒れたら俺が介抱するよ」
「あ……」
「あ?」
「ありがとう…」
恥ずかしさついでにこの顔も隠せるし、と隣に座るヴィンスの肩に顔を埋めて心臓が落ち着くのを待ったのであった。
読んでいただきありがとうございました。
皆様にとって良き一年でありますように。




