こちらわたしの推しになります。
「それで?どうするんだ、婚約を受け入れるのか?」
はーーーい!!再び目の前にイケメン!!
どうするんだなんて言っちゃって!!
絵になるぅぅぅ
はい、すみません。所変わってティータイムをしております。
何とかあのダメ男(ファン総称)から逃げ出してどうしようかとフラフラしてたらこれまたイケメンに捕まりまして。
そのイケメンが!なんと!わたしの推し!
ラスボスの愛称で人気?のレイ・ブランコロッサです!!!
なんでわたしが王族、しかも王太子とティータイムなんてできるかって?
知ってると思うけどわたしお嬢様なんだぁぁぁ
はい、すみません。(2回目)
脳内で前世のわたしが大暴れなう。というのに外面はお嬢様の仮面をかぶっているのでね。ご安心を。
「いきなりで驚いてしまって…何も言えませんでしたの。申し訳ない事を…」
しょんぼり、しおりとした表情と丁寧な言葉使い。
お嬢様10何年やってるんでね。このくらいでいますわよ。
「珍しいな、お前がそうなふうになるとは。さては恋愛に鈍感か?」
はぁぁぁぁイケメン。
前世からの推しがこんなにもイケメン。
ふっとからかうように目を細めるところとか、くすくす動く口角を隠す白く細いけど男らしい指とか。
しみじみとやっぱりイケメン…っていうか、物語の中の人だなぁと感じてしまうわけで。
このいわゆる乙女ゲームの中で悪役令嬢として生きていけるのかとちょっとナイーブになることもあるわけで。
「わたくし、この婚約お受けしようかと考えております。」
どれだけ脳内で‘わたし’として暴走してようが、ストーリーが止まるわけ無いから。
それなら死ぬまで演じてしまおうじゃあないか。
…そういえば、ストーリー後ってわたしどうなるんだろ…って
「そうか…何かあればすぐに言え。お前は俺の黒い薔薇だからな。」
はぁぁぁぁイケメン!!!!
今世の両親ありがとう!!!!この家柄最高です!!!
‘お前は俺の黒い薔薇’て!!!
イケメンすぎん!!??
好きです!!!!