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第13話【必殺、カーマインストライク!】

《5月28日(火)PM16:00》


 「朝の教員会議で決まったことだが…みんな今日からは1人で帰らず誰かと一緒に帰ってくれ。仲のいい友達でも、家が近いやつでも…誰でも良いからとにかくみんなで帰るんだぞ。」


 上義先生の連絡事項が終わって、みんなが一斉に席を立つ。できるだけ早くお家に帰りたいんだな…こんな状況じゃ仕方ない。


 早速仲の良い友達同士でグループが出来上がりつつある。他のクラスの子も集まってきている。指示通りの集団下校。普通の不審者ならそれだけで近づいてこなくなるはずだ。


 そう、普通なら。


 しかし、今回の一連の事件の犯人は人間ではない───。


 私は知ってしまった。ディストートと呼ばれる怪人のことも、それと闘う秘密結社があることも。

そして、私を助けてくれた転校生、晴家安成ちゃんがその秘密結社の一員であることも。


 今日はアンナちゃんはお休みだ。季節外れのインフルエンザ…ということになっている。

本当は病気なんてしていない。怪人を倒すための作戦だ。


 さて…私、忍耐心には一緒に下校してくれるような友達はいない。


 このまま行けば、人がどんどん減っていく教室でただ1人ポツンと最後まで残ってしまうだろう。


 集団下校する際は、誰と何人で帰るかを校門にいる先生にチェックしてもらわなきゃだから、こっそり1人で帰る事は出来ない。


 つまり私はこのままだと下校できないというわけだ。孤立する。1人になっちゃう。


 だけどそうすれば───。


 「タエコちゃん…!」


 !


 き…きた!


 「な、なに?」


 「一緒に帰ろ?その…嫌じゃなかったら。」


 正直すっごく嫌だ。イジメの傷は完全には癒えていない。当然最近まで加害者だった人だ。それを馴れ馴れしく、一緒に下校したいとは何事かと思ってしまう。


 それに───。


 話しかけてきた人物は、アンナちゃんが予想していた人物だった。


 そう、つまりディストートの正体だと思われる人。


 「な、なんで私と一緒に…嫌でしょ?いつも気持ち悪い気持ち悪いって…。」


 カマをかける…って経験初めてだけど、こんな感じで良いのかな?


 「うん…そ、その…帰る方向同じだし…それに…今までの事…謝りたくて…。」


 概ねここまでは良し。


 「…わかった…一緒に帰ろう。」


 「ホントに!?よかったぁ〜…!」


 安堵している…ここまでの会話で完全に私のことを非力なバカだと思い込んだというところだろう。


 そんなわけで怪人と一緒に下校することになった。


 正直すっごく怖い。この人の狙いは100%私を食べることだろう。つまり、この下校は死への一本道。私はこのまま帰れば二度とお家に戻れない。


 それでも…それでもやるんだ!


 私が自分で言い出したことなんだ!



───────────────────────────



《PM16:25》


 「あのね…ずっとタエコちゃんに謝りたくて。」


 目の前のクラスメイト…じゃなくて怪人が言う。


 「イジメのこと?」


 「うん…恥ずかしい話、昔から強い人の近くでペコペコしてきたの…弱い人間だから。」


 「そうなんだ。」


 「だから3年生にになってからずっと同じクラスだった雛鳴ちゃんの近くで、雛鳴ちゃんの言う事聞いてれば、それで良いと思ってた。」


 「…それで私のことイジメたの?雛鳴ちゃんが私のこと嫌いだから。」


 「…そう…そうなの…でも本当はタエコちゃんのことイジメたくなかった…だから正直、雛鳴ちゃんがいなくなった時、ちょっと良かったって思った自分もいてね。」


 「…もうペコペコしないですむから?」


 「じゃなくて…もうタエコちゃんに嫌がらせしないでいいから…みんなもそう言ってた。」


 「…そうなんだ。」


 「うん…だから…こんなこと…簡単に聞き入れてくれるわけないけど…ごめんなさい…今までのこと…全部謝る…だから…許して…!」


 謝ってきた…もちろん重厚な演技だ。涙まで浮かべて…本当に白々しい。


 だけど、こっちに対して下に出てきた今なら、こっちの話を聞いてくれやすいはずだ…だから…アンナちゃんたちに言われた通り…!


 「…じゃあ…許してあげる代わりに、私の質問に答えて?」


 「…う、うん!何でも答えるよ!」


 よし…まず1つ目。


 「本当に…私のこと2度とイジメない?」


 「うん!」


 …2つ目。


 「じゃあ、これからも私と一緒に登下校したり…仲良くしてくれる?」


 「うん!」


 …3つ目。


 「じゃあ…私だけじゃなくてアンナちゃんとも仲良くしてくれる?」


 「うん!」


 そして4つ目…これで最後!


 「貴方が殺したの?」


 「うん!………う、え?


 ……………!


 「やっぱり…アンナちゃん!」






















 「イエッサ…」






       ヒュンッ!





                  ドゴッ!









 「グォッ!」





















 次の瞬間、私の隣を歩いていたクラスメイトが吹っ飛ぶ。


 距離にして10mくらいだろうか?ゴロゴロと転がって後頭部をさすりながら起き上がってくる。


 〘な…なんで!?〙


 起き上がったクラスメイトの声は、先ほどまでの可愛らしい女の子の声ではなかった…しゃがれた悪い人の声。


 「なんで?じゃあ教えてあげる。」


 颯爽と登場したアンナちゃんが、話し出す。



───────────────────────────



《昨夜》


 "多分犯人は目立つことを嫌う…私が思うにターゲットと2人きりになる状況を作りたいはず。それもほとんど人がいない場所でね。"


 ZooNでのアンナちゃんの説明を聞いて、影狼さんが言う。


 "なるほど…つまり誰かと一緒に行動する時を狙って追跡して特定するわけでござるな?"


 "そのとおり。その上で倒す。そうすれば私たちも目立たないしね。"


 そこまで話した時、アンナちゃんの後ろにいたライミさんが続ける。


 "うん。だから明日は集団下校になるように、SMOoDOが学校に手配してくれるはずだよ。そして誰かと一緒に…2人きりで校門を出たところから追跡して追い詰める。もちろん、一緒に帰るであろうターゲットの子も救出した上でね!"


 その説明を聞いて、"ちょっとまって!"と待ったをかけたのはドレミちゃんだった。


 "それだと、その救出すべき子に、私たちの事知られないようにしなきゃだから…それってディストート倒すよりも難しくない?下手したら。"


 ごもっとも…といった感じでアンナちゃんが返答する。


 "そうなんだよね…できるだけ私が狙われると良いんだけど、奴さん…もう私のことかなり警戒してるはずだから絶対に声かけてこないと思うんだ…。"


 頭を抱えるエージェントの皆さん…そうだ。一番確実なのはアンナちゃんがディストートと2人っきりになること…だけどそれはもう難しい。


 だったら…


 「…あの…私…私が囮になります。」


 私は立候補した。そしたら当然…


 "何言ってんの?そんなの絶対ダメに決まってるじゃん。"


 アンナちゃんや皆さんから怒られた…だけど、それ以外に方法がない。


 一刻を争う事態だから…もうこれ以上犠牲は出したくない。


 「大丈夫…もしもの時はアンナちゃん達が守ってくれるって私、信じてるから!それに、事情を知ってる私になら見られたって平気でしょ?」


 "そりゃそうだけど…だけどアンタ…死ぬかもしれなんだよ?"


 アンナちゃんの言うことはごもっとも。正直すっごく怖い…だけど


 「私…まだアンナちゃんや皆さんに助けてもらった恩返しできてない…せめてこのくらい…このくらいしかできないけど、私にできる恩返しがしたい!今度は私が助けになりたい!…から…だから…!」


 これは私なりの…私にできることの最大限だ。


 しばらく黙り込んだあと…アンナちゃんが口を開く。


 "わかった…いいよそれで行こう。"


 それを聞いて他の人達が驚く…


 "その代わり…今から私が言うことを絶対に守って。"


 「うん…!」


 "1つ目…絶対に自分から下校に誘わないこと。"


 「自分から…さそわない…っと。」


 "2つ目…ホイホイとついていかない。少し渋るような態度で相手を必死にさせること。"


 「すこししぶる…っと。」


 "3つ目…絶対にキョロキョロしたり、後ろを振り返ったりしないこと。怪しまれるから。"


 「うん…わかった!絶対に守る!」


 "…くれぐれも無理しないでね。影狼…アンタにも頼みたいことが2つ。"


 "うむ!タエコ殿の警護は任せるでござるよ!"


 "うん…それとあと一つ。クラスメイトの武田の家に行ってくんないかな?と言うのもね───────。"


 アンナちゃんが影狼さんに1つお願いをした所で、それを聞いた影狼さんが


 "───────でござるな!心得たでござる!"


 と、元気よく了承する。そして影狼さんとの会話を終えて、アンナちゃんが再び私に話しかける。


 "よし…じゃあタエコ…まずはね…"




───────────────────────────



 「と、このようなことがあったわけです。つまりアンタは、まんまと私たちの罠にハマったというわけ。タエコ、下がりな…!」


 「うん!よろしくねアンナちゃん!」


 ここからは私にできることはない…怪人退治の専門家、アンナちゃんや影狼さんの出番だ!


 〘いったい…いつだ!いつ俺がディストートだと気づいた!?〙


 「昨日のお昼…アンタがわかりやすいボロ出した時。」


 〘ボロだとぉ!?〙


 「昨日アンタが自分で言ってたよ…。」



─────絶対…絶対私が襲われるんだ…!次は私なんだ!だってだって…みんな私の近くにいた人ばっかりじゃん雛鳴ちゃんも仁仔ちゃんも武田くんもみんなみんな死んじゃったじゃん!私…私死にたくないよぉ〜…!一人になりたくないぃ〜…!




 「…って。2人はともかくさ…武田は海外に行くって、先生はそれだけしか言ってない…それなのになんで武田が死んだと断定できたの?それが断言できるのは…加害者しかいない。それに…武田の家、車どころか洗い物もそのまんまで…頭回んなかったの?」


 〘…あ。〙


 「だからもう、そのくだらない擬態…さっさとやめなよ。それとも私が無理やり引っ剥がしてやろうか?池長美ぃ〜香ちゃん。」


 〘うぐッ…クソがぁ!〙



ピシ…ピシピシピシ


バキィ…!



 怒り狂った表情で、美香ちゃんの肌を突き破ってアルマジロ:ディストートが出てくる。


 やっぱり正体はアンナちゃんの読み通り美香ちゃんだった!


 〘クソガキ…!〙


 「はーい。」


 〘今日は逃さねぇぞ…このクソが!〙


 「こっちのセリフなんだけど…前会った時に逃げたのは誰だっけ?」


 〘黙れッ!ぶち殺す…お前をぶち殺してあそこの忍耐心も食い殺すッ!〙


 「やってみなよ…その代わり私たちは人間らしく…抵抗するよ。」





"SELECT NORMAL"

"DISTORT BRAKE MATERIAL"

"COLOR RED LET'S GO"



 「変身!」



"NORMAL MODE"




 発音のいい英語の声が聞こえた瞬間、アンナちゃんの着ているジャケットの白いラインが赤く光り輝く…そしてあの時と同じく、アンナちゃんの瞳とジャケットのラインが赤色になった。



 「3つ数えたら倒す…。」


 〘来やがれクソガキ!〙


 「3。」


 〘ぶち殺す!〙


 「2。」


 〘うおぉぉぉぉぉぉぉお!〙


 「1。」



ギュンッ!




 アンナちゃんとアルマジロ:ディストートが同時に走り出す。お互いに後ろに下がる事の一切を捨て去った完全前進突撃だ。


 両手を広げて抱きつくように飛びかかってきたアルマジロ:ディストートの攻撃を、素早くしゃがんで避けたアンナちゃんが、思いっきり敵のお腹を殴りつける!





ボキャッ!





 〘ぐほっ!〙





 そしてすかさず、顔面に蹴りを放つ!





ばきゃっ!





 〘ぐごふっ!〙





 吹っ飛ぶアルマジロ:ディストート。やっぱりアンナちゃんは強い…!


 手も足も出ていないアルマジロ:ディストートが、顔面を押さえながら睨見つける。




 〘この野郎…!〙


 「アンタも学習しないね…早くとっておきのタイヤ戦法出しなよ。」


 〘!…へへへ…お望みとあらば…〙




 次の瞬間、アルマジロ:ディストートが手足を折り畳み、ダンゴムシのように丸くなる。そのままタイヤのように回転して、砂煙をまき散らす!




 〘ひき肉にしてやるぜ…!メスガキがよ!〙


 「やれるもんならどーぞ。」




ギュルルルルルルルルルルルル!ギュンッ!




 思いっきり突っ込むアルマジロ:ディストート!しかし、アンナちゃんはそれを次々と躱していく。


 避けられては方向転換して突撃し、それをアンナちゃんが避ける。するとまたアルマジロ:ディストートが方向転換して突っ込み、それをアンナちゃんが避ける…



 〘ヒャハハハハ!避けろ避けろ!いずれジリ貧になって最期はミンチだ!〙


 「ははは…コリャまいったねー。」


 〘そうだ!もっと恐ろ!もっとビビり散らかせ!もっと参っちまえよなぁ!〙


 「アンタの頭の悪さには参っちゃう。」


 〘なにぃ!?〙


 「周り見なよ。」


 〘周り…んなにぃ!?〙


 アンナちゃんの闘いに夢中になっていた私は気づかなかった…周りが暗い!?まるで夜になったみたいに暗い!


 …い、いや、これって…カラス!?


 いっぱいのカラスが私たちを包みこんでいる。


 「影狼…間に合ったみたいだね。これでアンタは逃げられない。私達を倒すか、それとも私達に倒されるかのどっちかしかないよ。」


 〘グググ…クソぉ!〙


 「追い詰められたアンタにサービス…全力で突っ込んできな。もう避けない。正面から迎え撃ってやる。」


 !?


 アンナちゃん…それは無茶だ!


 私の心配をよそに、アンナちゃんはジャケットを脱ぎ捨てる。動きやすそうな服1枚で、あれを迎え撃とうとしてる!?


 〘…へへへ…ヒャハハハハ!マジか!?頭おかしくなったな!〙


 「いいから…さっさと来なよ。」


 〘お望み通り…死ねやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!〙




ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルルル!


         





             ギュゥゥゥゥゥゥウン!





















 そこから先に起こったこと…あまりの光景に目を奪われていたと思う。


 ものすごい勢いで突撃してくるアルマジロ:ディストート。


 その時アンナちゃんは…靴についているボタンを押して構えていた。


 すると、脱ぎ捨てたジャケットと靴から赤色の光が放出されて、アンナちゃんの周りを螺旋状に覆っていく。


 次の瞬間、アンナちゃんはまっすぐ飛び上がった。10mくらいの高さだろうか、横向きになって思いっきり回転しながら、逆にアルマジロ:ディストートに突っ込んでいく!


 例えるなら…まるでベーゴマみたいな…そう、ベーゴマだ。アレが横向きになって、赤い螺旋状の光を纏いながら思いっきり回転して突っ込んでいくような光景だった。




 かろうじて見えたのは、タイヤのように回りながら突進してくる敵に向かって、思いっきり回転の勢いをつけた左足の蹴りを叩き込むアンナちゃんの姿だった。






挿絵(By みてみん)








バキィ!


 〘へへへ!バカが!そんな蹴りで俺様の鎧が!〙


ミシミシミシミシミシミシミシぃ…れ


 〘鎧がぁぁぁぁぁぁあ!〙


ピキッ…


 〘よ…鎧が…!〙


ピキピキピキピキピキピキピキピキぃ…!


 〘…ま、まさか…!〙











バリバリバリバリバリバリバリぃ!








バギャゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!










 〘うぐごおぉぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁぁあ――ーッ!〙














 ふっ飛ばされるアルマジロ:ディストート。蹴りが炸裂した場所から、アンナちゃんを覆っていた赤いオーラが噴出している!



シュタッ



 キレイに着地を決めたアンナちゃん。もはや飛んでいくアルマジロ:ディストートの方は全く見ていない。


 それと同時にカラスたちも一斉に飛び立っていく…まるで自分たちの仕事が終わったかのように、星空に舞い上がって…そして飛んでいった。


 〘ま、まて!俺が…俺が悪かった…だからゆ、許して…許してくれ!〙


 「アンタが許しを請う相手は…私じゃないんじゃない?少なくとも、アンタが人を襲って食べるような奴じゃなかったら…私だってアンタにこんなことはしなくて良かったんだから…さ。」



 アンナちゃんがトドメのセリフを言い放ち終わると同時に、また発音のいい英語で





"CARMINE STRIKE"





 と声が響く。


 そして次の瞬間──────!






 〘うぐぉぁぁぁぁぁぁぁぁ!〙





















カッ!














ずぼごおおおおおおおおおおおおぉおぉおぉおん!





















 赤い光を放ちながら、アルマジロ:ディストートが爆発した。


 跡形もなくなった空には星が瞬いている。


 ジャケットを拾って羽織りながらアンナちゃんが近づいてくる。




 「お星さまになっちゃったね…あのアルマジロ。」


 「アンナちゃん…大丈夫?」


 「もちろん…Dってとこかな…あのディストート。」


 なんともなさそうに笑いかけるアンナちゃん。思わず見とれてしまう笑顔に、私もホッとしてしまう。


 すると遠くから「お〜い!」と駆け寄ってくるのはライミさんだ。


 「遅くなってごめん!アンナちゃん!タエコちゃん!ケガない!?」


 「ないよ…それより、報告よろしく。」


 どうやら任務完了のようだ。


 アンナちゃんとライミさんが話している内容は、ちょっとよくわからなかったけど、もうこれ以上、犠牲者がでないのは確実だ。


 もうすぐ6月…夜もだんだん蒸し暑くなってきた今日このごろ。


 今年の夏の始まりは一生忘れないものになるだろう。


 犠牲になった人たち…これで浮かばれたかな?


 そんな事を考えながら、私達はライミさんの車に乗って帰路についた。





















☆次回予告☆


 激闘を制し、アルマジロ:ディストートを倒したアンナ!

 任務完了と同時に、迫るアンナとタエコの別れの時───。


 次回


第14話


【アンナとタエコ】


 絶対に忘れない!

【設定を語ろうのコーナー⑧】


●アルマジロ:ディストート


◯身長…170cm


◯体重…240kg


◯危険度ランク…D



《備考》


晴家安成が転校してきた小学校のクラスメイトである、池長美香に擬態していたディストート。

危険度はDレベル。

孤独になった人間の様子を観察するのが大好きで、周りを囃し立ててターゲットを孤立させた後、あえてターゲットではなく、クラスメイトを1人1人襲っていくことで、恐怖心を煽るだけ煽って本当に孤独になったところを襲って食べることに快楽を覚える残忍な性格。

アンナがやってきた段階でのターゲットがタエコであった。

クラスメイトを本格的に襲いだして早々、とある発言をきっかけにアンナに気づかれ、カーマインストライクで倒される。

かなり焦っていたのか、本来は一人になるまで襲う予定がなかったタエコにホイホイとついて行ってしまった辺りに、知能の低さが垣間見える。

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