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プロローグ

これが私の初作品となります。コメントなどがあると励みになるのでよろしくお願いします。

プロローグ

まだら模様の雲の隙間から青い空が覗く。しかし、見えるものの中に一際目立つものがある。鉄筋コンクリートの骨組みだ。針金が四方八方に巡らされている。だが、コンクリートが張られていないわけではない。所々に崩れかけそうなコンクリートが張りついていた。そう、ここは崩れかけたマンションなのである。壁に目をやってみると苔が付いていたり、崩れている部分すらある。その中に1人の子供がいた。見た目では少年か少女かは判断できない。容姿は端麗で身長が低く、130cmにも満たないだろう。そのうえ髪が長すぎず、短すぎず。とまあ、場所が場所でなければ普通にいてもおかしくないような子供である。だがひとつ、圧倒的にほかの子供とは違う。右目が紫で、左目が真っ黒なのだ。そう思った次の瞬間、右目が赤色に変化する。かと思えば、オレンジに変化した。少し見ていると、虹色を司るように変化し続けている。不思議だ、ここまで「司る」が似合う子供はいない。それなのに、この子供は目に虹を司っている。途端、子供は空を見上げてその場で立ちすくんでいる。なぜかはわからないが、その様子はずっと見ていられるように感じる。視線を落として子供の足元を見ると、何かの生物がいる。分からない。元々この星にいたものではない、はずだ。だが、柴犬のような見た目で「にゃー」と鳴いている。この星にはそんな生物は存在しなかった。少なくとも私は知らない。その時だった、犬のような生物がとても高い声で喋ったのだ。

「ねぇ、どうするの?」人間の言葉を操る犬のような生物は、その子供に伺いながら問いかけた。

「あぁ、またいなくなっちゃった」少し寂しそうにその子は呟く。何がいなくなったのだろうか、そう思った瞬間、私の意識は消えて無くなった。

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