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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第58章 女の子が生まれた名前は冴子と名付けて

10月に入って陣痛が酷くなりショールームへ顔をださい日が多くなっていた。9日の日にそれは訪れた。メディカル病院とのつながりでつくば市のなないろレディースクリニックに診てもらっていたありさは凄い陣痛で苦しみだし、一真の車でなないろレディースクリニックに搬送された。無事に到着し診療を受けるとすぐにも出産が始まりそうだと急遽出産入院になり一真と充希の付き添いで無事女の赤ちゃんを出産した。2900グラムだった。三人とも泣いて喜んだ。名前はありさが付けたいと(冴子)だった。天使の冴子ちゃんの名前を貰った。ありさはこれから5日間入院する事になる。脳腫瘍の時の痛みと全然違う。人生最大の痛みと闘う事となる。しばらくは会社の事は忘れ養生する。嬉しい悲鳴とともに翌日から見舞の客が訪れた。ありさの父親や一真の両親、霊達が子供の顔を見に訪れた。一真の冴子の抱き方が危なっかしくて見てられないくらいかわいがってくれている。親バカっぷりを発揮していた。一真も5日間休んでくれていた。とりあえず育休と言う体で。1カ月は休めるらしい。ありさは1カ月は休んでいられない。だから退院したらすぐに復帰を考えていた。その時「こんにちは!」と藤峰店長が見舞いに来た。ケーキの箱を片手に。会社を代表して来たとか言っていた。皆心配しているらしい。「退院したら冴子を連れて出勤するから。」と約束した。店長は子供を抱く事はしなかった。中川さんも来た。流石に綺麗な服装をしていた。中川さんとは次の車のカスタマイズについて話した。ムーブキャンパスを深リムハの字にしたいと言い出した。ありさは賛成した。すでにムーブキャンパスを20台落札したとか早く退院して話相手になってくれとせがまれた。あの時作ったムーブとNBOXはすでに完売したとか。しおりの下取りのワインレッドのツートンのムーブキャンパスもその日の内に売れたとか。中川自動車販売店も絶好調だった。ありさは喜んだ。中川は冴子を抱いてくれた。冴子は泣かなかった。入院最後の日にはじいちゃんの力蔵の霊も枕元に現れて喜んでくれていた。笑い話だがありさの所にあった外車の持ち主の霊が中にいると言っていた。ロータスヨーロッパの持ち主の前川というやくざとベンツSLKの会社員の寺田、mx30ブタメマーク2の寺門も50万円貸したのにお前は300万円で売れた。あいつらのおかげだと言っていた。後は510ブルやバイオレット、ギャランラムダや昭和の車の持ち主は皆死んどるお前の所におると言った。じいちゃんの質流れの車がほとんどだった。約70台は質流れだった。霊達は金の回収をしなかった、じいちゃんにも恩義を感じていた。ありさはフェアレディzやスカイラインGTRを買ったくらいだった。「ありさよ。元気な子供を産んでくれてありがとうよ。これで明神家は安泰じゃ後なあ?おまえに付いている霊達はお前の守り神達や、大切にしろよ。特に子供の名前を貰った冴子ちゃんはお前に幸せを運ぶ最強天使や。大事にしろコレからわしはお前を見ておるから安心しろ。」それを言ってじいちゃん、すうーっとと消えた。そんなこんなで冴子が泣きだした。あやしながらまた眠りについた。入院最終日であった。退院の朝、他の入院患者に「あなたには霊が取り付いていますね。私には見えますよ。羨ましいです。守られて居ますね。」と言われてドキっとした。そして一真が迎えに来た。ありさは冴子を従業員に見せたいからショールームへ行ってと頼んだ。一真はショールームへ向かって走った。ショールームへ着くとありさは冴子を従業員に見せびらかした。女性従業員は「私に抱かせてと冴子を抱きたがったが男子従業員は誰も手を出さなかった。ありさはその隙にショールームに飾ってあった自分BRZSTIに乗って「久しぶりやね。会いたかったよ。」とステアリングを握った。モモステアリングの感触がたまらんかった。ありさは冴子を従業員達にあずけBRZSTIを運転してショールームから公道へと走りだした。一真が冴子をあやした。しばらくすると満足気な顔のありさが帰って来た。するとコーヒーショップエンジェルスに行って幸三さんと寛子さんに見せた。幸三さんと寛子さんの間には小学生3年の女の子がいる。「抱かせて。」と寛子が言って冴子を抱いて喜んだ。ありさと一真はコーヒートーストセットを頼んだ。エンジェルスのパンは朝焼きたてを土浦乙戸のパン屋から仕入れている、美味しいパンだった。バタートーストだけど美味しかった。茹で卵付きだった。食べ終わるとショールームへ行き完成したばかりの86とBRZを見て毎日が上手く行っているなと感じた。86とBRZも売れていた。5日間で5台販売していた。カムリと20クラウンアスリートも2台ずつ売れていた。アルミホイールの在庫を確認して発注をかけた、退院して初仕事がアルミホイールの発注なんてありさらしい。こうして退院後の仕事が始まった。沢山の霊達に囲まれていた。そして、カーセンサーを見て来店したと言う30台女性客が来た。青のBRZSTIの500万円を狙って来たと言う。フルワイドボディキット、柿本改マフラー、WORKジーストST2の特別塗装色の白い20インチホイールにナンカン245/30/20にレカロSR7の赤のシート、モモステアリングモトヒューチャー赤と完全ありさのプロデュースの車両だった。それを30歳の女性がドライブする。ドキドキする。営業担当は風間美智代である。まず、必ず契約させる。風間との会話の中で社長の黄色のBRZSTIの画像をある雑誌で見てからBRZSTIの虜になったと言う。ありさの車の取材は完成したばかりの事だった。ありさも役に立ったと喜んだ。無事契約成立に至った。総額520万円。120回自社ローン。手数料だけでも10年で50万円以上になる。そんな客が今後増えて行く。カーセンサーとグーを見てはるばる九州や北海道からお客様が来店する中古車ディーラーになって行った。ありさが販売データを見ていると気づいた事があった、BRZと86は30歳以上の男女がお買い求めになる。カムリ、マークX、20クラウンアスリートは20代男性がお買い求めになる。と傾向がはっきりしてきた。若い女性はたまにマークXになり、あまりいない。強化のしどころである。それが後日はっきりする。それは中川と軽自動車のカスタマイズの話をしている時に出たひと言だった。「うちのムーブキャンパスのカスタマイズ車は若い女性しか買わない。初老の女性はカスタマイズ車は買わないからなにか案をくれと言うのだ。」ありさは「中川さん。これでハッキリしたわ?うちの車が、若い女性に売れない訳わかったわ!中川の車が男性や中関層の人に売れないのは?うちに原因があるのよ。うちはその逆だもの?」ありさは中川の目をハじっとと見つめて言った。「中川さん。初老の女性から金をもう少し引き出す方法があるわよ。抱き合わせ商売よ。アルミホイールタイヤを抱き合わせしちゃえば良いじゃん。トライアルファのホイール14インチだとタイヤ込みで25000円からあるよ。うちが原価で卸してやっからさあ?ためしなよ。カタログ貰っておくからさあ?」ありさは中川の目を診てニヤリ笑った。「お店にサンプル送らせるから?ここに棚つくれば良いじゃん。」ありさは場所を勝手に決めた。中はオッケーをだした。翌日トライアルファから棚と13インチから15インチホイールのサンプルが届き展示コーナーを作った。中川自動車販売であった。事務所がやけに輝いてた。中川はトライアルファと直接取引を始めた。ありさに迷惑をかけないよう考慮した。タイヤは元々取引していた業者から仕入れた。タイヤとホイールの原価は定価の半額以下でぼろ儲けできる品物だった。粗利が高かった。


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