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どうかしてるわ/obsession  作者: やましたゆずる
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第44章 今日も忙しいから

ありさは社長室で昨晩チェックした。軽自動車のエアロやアルミホイールすべてに入札してた。「おはようございます。」社長室に会長の母親充希が入って来た。相変わらずパリッとしたパンツスーツだった。今日は珍しくグレー色だった。何時もは紺色や黒色が多かった。「お母さん。どうした?」ありさが会長の顔を見た。「抜きうちチェックよ。冗談だよ。売り上げ報告見たわよ。今年は出だしは最高のすべり出しね。毎日1台は売れてるから、昨日落札した車、明日から続々納車されるわよ。駐車場の端のマークXはありさが落札したのヤフオク?」会長が尋ねた。「うん。そう、すべて20万円第だよ。1台は昨日カスタマイズして乗ってるからね。すべてカスタマイズして99万円で販売するわ!すべての車に中古アルミホイールと新品タイヤと車高調を付けて、原価47万円って所だよ。工賃込みでね。1台に付き50万円ちょっと儲かる計算。」ありさは会長の顔を見て微笑んだ。「中川さん所の旧車が売れて幾ら儲かったの?」会長が尋ねた。「ざっと中川さんから300万円、銀行から手数料1%で300万円で合計600万円だよ。」ありさは会長の顔を観てニヤリ笑った。「あなたもやるわね。それでヤフオクか?散財してるわね。中古アルミホイールが増えてるもの!あなた、BBSホイール大好きね。あなたのオブセッションは凄いわね。今回もあなたにご褒美として、2014年式GRS214クラウンのワインレッドボディを75万円で落札したのよ。お母さんからのプレゼントよ。好きなようにカスタマイズしていいわよ。」充希はありさの顔を見て笑った。「うん。やらせてもらうわよ。エアサス入れて、鬼キャン仕様にしないまでもキャンパー角をつけて爪を折って車検が通る範囲でカスタマイズする。オーバーフェンダーを付ける。」ありさは会長の顔を見たが会長は呆れ顔をしていた。「どうしてこの子は、こうなっちゃたかな。才能はあるんだけど偏りすぎるのね。」と心の中で思った。「お母さんが関西のオークションの会長に早く納車してと頼んだから明日には着くわよ。楽しみにしておきな?パーツ買っておきなさい。車の映像はこれよ。」会長はパソコンの画面をありさに見せた。「なかなかじゃない?お母さん、わたしの好み分かってきたね。」ありさは笑顔で母親の顔を見た。「アルミホイールは入ってるんだね。エアロはなしか?エアロとエアサス落札しないと。」ありさはそう言った。その時、藤峰店長が社長室をノックした。「お客様が3組も私一人では対応出来ません、」藤峰店長がドアの外から叫んだ。「お母さんも対応して貰っていいかしら。」ありさは会長の顔を見た。「勿論よ。」充希は一言発して席を立ってショールームへ出て行った。ありさもその後を追った。店長は若い男性を接客していた。会長は初老の夫婦を接客してありさは若い女性を接客した。若い女性はありさのワインレッドボディを熱心に見ていた。初老の夫婦はカムリのノーマルを見ていた。150万円台の白のハイブリッドだった。店長の若い男性はカスタマイズされた500万円の黒のカムリを見ていた。これはありさのカムリと同じ仕様になっていた。ワイドボディにオルデンの20インチホイール。ありさは20クラウンアスリートを販売しても構わないと思い接客した。「こっちのカムリとこのカムリは外観が違うが何が違うのかな?」と店長に尋ねると「車高調で車高を少し下げているねとアルミホイールが付いております。」丁寧に説明した。「こちらの車もカスタマイズ出来ますよ。こちらの金額にプラス30万円で合計180万円に諸費用20万円で合計200万円になりますがいかがでしょうか?内訳は車高調12万円でアルミホイールとタイヤで17万円で工賃が1万円で」になります。工賃1万円を値引いたしまして、199万円でいかがでしょうか?おなじ仕様のお車の試乗ができますがいかがでしょうか?」藤峰店長がお客様を試乗に誘った。「よかろう!試乗する。」お客様が試乗を望んだ。藤峰店長はショールームからありさの黒のカムリを駐車場へ出すと初老の夫婦の奥さまを後部座席に乗せた。藤峰店長は運転席のドアを開けてお客様を運転席に乗せ、自分は助手席に座ると男性はエンジンをかけアクセルを踏み駐車場から出て行った。「高速道路飛ばしますか?土浦北インターへ向かってください」藤峰店長が男性に指示を出すと男性は土浦北インターに入った。ETCゲートを通り本線に入ると男性はアクセルをふんだ。加速が良かった。常に社長が点検、オイル交換をしていた証だ。「想像以上に良い車だな?気に入った。足回りもきちんとしておる。快適じゃ!」男性は満足していた。藤峰店長はスマホを出してブルートゥースで音楽をかけた。(フィーリンググッド)だった。「このステレオは最新機種ですがお買い求めになるお車にも良いオーディオが付いております。こうしてスマホから音楽が聞けますよ。この曲知っていますか?タイトルはフィーリンググッドって言います。人生最高に良い日だと言う意味ですよ。椎名様もこのカムリを買って人生最高の日にしませんか」藤峰店長が言った。ちょっと臭く匂いそうなセリフだった。「わかった。人生最高の日にするからこの車売ってくれ。」男性が言った。そしてショールームへ帰って来た。藤峰店長は試乗に出ると良く使う手段だった。必ずフィーリンググッドをかけて臭いセリフを言う。藤峰はそのまま駐車場にカムリを置いてショールームへ戻った。カムリは会長も試乗に行くだろうと踏んでの事だった。案の定、会長は若い男性を試乗に誘っていた。多分我々が帰って来たが見えたのだと思った。店長と椎名さんご夫婦は商談デスクに座り契約書にサインした。詳しい説明をして椎名様は120回ローンでお買い求めになった。するとサービスだと言って希望ナンバーを聞いた。「3」だった。元巨人のミスター長嶋のファンだった。契約は纏まり、三人はコーヒーショップエンジェルスに入ってコーヒーを飲んで談笑した。そして会長と男性がカムリに乗って駐車場を出て行った。それを見てありさも女性のお客様に「私達も試乗しませんか?」と誘った。女性が「オッケー」を出したからありさはショールームの20クラウンアスリートを駐車場へ出し運転席のドアを開けて女性のお客様を運転席に座らせて、自分は助手席へ座った。車はアクセルを踏んで駐車場を出て行った。「高速道路飛ばしましょう!」ありさが煽った。「はい。お願いします。」女性は返事をすると土浦北インターを目指した。ETCゲートをくぐり本線へ出て女性はアクセルを踏み込んだ。加速で身体が後ろへ引っ張られた。「この車、チカラありますね。ふだん軽自動車だからかな?スピード感も全然違う。」女性はそう言ってステアリングを握ってアクセルを踏み込んだ。「この車、2500ccだよ。私なんかつい最近まで3700cc乗っていたからまだまだ非力だよ。これは?あなたの車、駐車場に停まっていたエンジのツートンのムーブキャンパスかな?この車買うとなると下取りしなきゃね。うちでは軽自動車の買い取りしてないから良い所紹介するから安心して買って頂戴。だいたいの希望金額教えてくれないかしら?」ありさが女性に尋ねた。「この間、買い取り相談したら40万円と言われた。令和2年のXリミテッドなんですが?走行は5万キロ無事故無修正ですよ。だから私は50万円欲しい所なんですが?」女性がボソボソ話をした。「しおりちゃん。この20クラウンアスリート買ってくれたら50 万円で買ってもらえるように私が話てあげるからね。」ありさはしおりの横顔を見た。「うわあ!そうでしか?嬉しいです。所でこの車、応談じゃないですか?おいくらなんですか?」しおりは尋ねた。ありさはこの車に100万円しかかけてない。次のクラウンアスリートを考えて120万円以上なら売るとしていたら「150万円なら出しても良いですよ。ただし、ムーブキャンパスが50万円以上で売れたらのお話ですが?」しおりが言った。「わかった。150万円で売った。しおりちゃんに次のオーナーになってもらうよ。この車凄く気に入ってたんだ。 私が作りあげた車だから。」ありさはそう言ってしおりの横顔を見た。「そうだったんですね。私この車買います。」しおりが決断を下した。千代田サービスエリアに着くと会長のカムリが停まっていた。その隣に車を停まらせ、二人はトイレに行った。トイレに行くとカップルの霊がいた。「また、パイナップルの飴くれ」とせがまれた。しおりを先にトイレに入らせて、霊と話をした。ありさはつなぎのポケットから飴を2つ取り出し霊にあげた。「ありがとう。後で食べる。」と言ってポケットに閉まったが空中に浮かんでいた。それを見て笑った。そしてトイレに入った。ありさがトイレを済ませて出てくるとしおりが手を洗っていた。「お待たせしました。」ありさがしおりの顔を見て微笑んだ。トイレを出て左側に霊のカップルが手を振っていたからありさも何気なく手を振った。そして駐車場へ行くと会長と男性がカムリの前に立っていた。会長はありさのつなぎを引っ張りオッケーサインを出した。ありさもオッケーサインを出すと「ありさ、トイレにカップルの霊が居たでしょう?なんか私に飴をくれとたので来たのよ。」会長はありさの顔を見た。「彼等は私の知り合いなんです。前に会った時にハワイのパイナップル飴をあげた事があってから顔見知りになったねよ。会うと必ず話かけてくる気さくな人達よ。あそこの出口で死んたため地縛霊になったらしい。」ありさが言うと「嫌だわ。事故死なんて、水戸まで行くの?」会長が尋ねた。「行くよ。先走ってくれない?」ありさが言うと会長は「わかった。先に行くから。」と言って助手席に乗った。ありさ達はカムリを追いかけ走った。水戸でUターンして帰路についた。「さっき会長さんと何を話ていたんですか?気になりまして霊とか?」しおりはショールームへ着く寸前に尋ねてきた。「あれね。私達親子なんです。会長は母なんですよ。二人とも見えないものが見えちゃう体質でトイレにカップルの霊が居たのよ。事故死した。カップルらしいんだけど。」ありさは本当の事を話た。「そうなんですね。怖くないですか?」しおりはありさに聞いた。「怖くはない、飴をくれと言われただけよ。だからあげたのよ。あなたも食べる?あげるわ。はい!」ありさはポケットからパイナップル飴をしおりにあげて車をショールームへ入れてムーブキャンパスに乗って中川工場へ向かった。「査定に行くのよ。中川さんと言う社長さんが査定してくれるから50万円ね。交渉してみるわ!」ありさはしおりの横顔を見た。「任せてね。」ありさはしおりの横顔を見た。ありさが久しぶりに軽自動車を運転した。いや!パワーがない?と心の中で叫びながらステアリングを握った。中川工場へ着いた。「こんにちは!社長居ますか?」ありさが工場の中に叫んだ。「なんだい?ありさちゃんか?今日はどうした」中川さんがありさの顔をジロりと見た。「社長、ムーブキャンパスの査定してくれるかしら?なるべく高くね。そうしないとうちの車売れないから頼みます。」あらさは中川の目を見つめた。「どれ、見てみっか?車検証あるかい?事故歴はあるかい?新車で買った?」中川は矢継ぎ早に尋ねた。車を1周して頷いた。エンジンルームを開けて何かをチェックすると車の下回りを懐中電灯で寝そべり見た。「問題無し!良い車だ?所で幾らで売りたい?正直相場は40万円って所だな?」中川はしおりとありさの顔を見た。「中川さん。私がこの車もプロデュースすっからさあ!」と言って右手の親指で上、上と催促した。「42万円?」中川はありさの顔を見た。ありさはもっと上だと親指で上を差した。「45万円?」中川はありさの顔を見て顔を引きつらせた。「もっと!もう二越で?」ありさが言った。「やけのやんぱちだ!50万円って所が限界やな?それで良いなら買いまっせ!」中川は50を提示した。しおりは「うん。」と首を縦に振った。「それでは決まりだ。交渉成立!」中川はありさとしおりの顔を見て微笑んだ。「中川さんこの車の引渡し今月末で良い?彼女私のワインレッドボディの20クラウンアスリート買ってくれたのね。」ありさは中川の顔を見た。「あれ、売ったか?良い車だったけどなあ?」中川はありさの顔を見た。「中川さん。軽自動車の件良いかな?エアロが高いからキャンパスのホイールは入札しなかったよ。ホイールキャップとタイヤカバーでカスタムするから他の3台はこれカッコいいでしょう?」ありさはスマホの画像を見せた。「これなら良いがキャンパーいじらないといけないなあ?キャンパーボルト発注しておくか?」中川は画像から判断した。プロやな?と思った。「中川さん、私の次の車なんだけどGRS214クラウンアスリートSになる予定よ明日には納車される。また、ワインレッドボディよ。フロント9.5j+32とリア10j+22はノーマルフェンダーで行けますかね。」ありさが尋ねると「GTRサイズか。ギャンブルやな!まあ!行けまっしゃろ!ただしキャンパーいじらないといけなくなるからこっちで調べてキャンパーボルト買っておくわ。年式は何年だ?爪折りは必須やで!」中川はありさの顔を見た。「2014年式のGRS214クラウンアスリートSです。」ありさは中川の顔を見た。「ヨッシや!持って来い。」中川はありさの顔を見て微笑んだ。「年の為にオーバーフェンダー買っておきますか?」ありさは中川の顔を見た。「うんだな?念の為に買ってくれ!高いなら要らないからな?」中川はありさの顔を見てニコリ笑った。「中川さん、お忙しい所、急に来てしまい。申しわけありませんでした。また、明日寄らせていぢきます。帰ります。失礼しました。」ありさは中川に頭を下げた。しおりも頭を下げた。二人は車に乗り込んでショールームへと買って契約書を作る。ショールームへ着いたら会長が男性とカムリの契約をしていた。藤峰店長はお客様をセールスしていた。商談デスクが塞がっていたのでありさはしおりを社長室へ入れて応接室で契約書を書いて貰った。名前は吉井詩織30歳地方銀行勤務であったつくば市在住独身だとわかった。ありさは詳しく説明した。必ずきちんと整備して納車すると言った。「希望ナンバーありますか?無料サービスです。」ありさが尋ねると「2222でお願いします。私、猫好きなのでにゃーにゃーにゃーにゃーです。」しおりははにかんだ。「わかりました。今、予約を入れます。わかる所から記入していて下さい。」ありさが言ってスマホを出し電話をした。「希望ナンバーの予約お願いします。2222です。エンジェル自動車販売の明神と申します。よろしくお願いします。」電話を切った。「現金払いにしますか?ローンにしますか?低金利の自社ローンがお勧めです。金利1.5%です。120回払いまで行けますよ。銀行勤務なら詳しいはずですよね。」ありさが尋ねると「120回払いでお願いします。頭金は要らないですか?」しおりははにかんだ。「納車は今月末になります。それまでお待ち下さい。本日はありがとうございました。」そう言ってありさはしおりの顔を見て優しく微笑んだ。「ありがとうございました。」しおりはありさに頭を下げて部屋を出て行った。「しおりさん。お急ぎですか?ではなかったらコーヒーショップでコーヒーでも御一緒しませんか?」ありさがしおりを誘った。「はい。喜んでいただきます。」しおりはありさの顔を見てニコリと笑った。二人はエンジェルスに入って行った。「しおりさん、コーヒーで良いかしら?」ありさがしおりに聞くと「はい。結構です。」しおりが返事をした。「寛子さん、コーヒーセット2つお願いします。」ありさが注文した。二人は窓際の席に座った。その頃藤峰店長は激アツの商談をしていた。2018年カムリハイブリッドḠグレード190万円とBBSスーパーRS20インチホイールとミネルバタイヤ合計1049000円の話をしていた。それとは知らずにありさはしおりとコーヒーを飲んでいた。そこへ藤峰店長が入って来て「社長、BBSスーパーRSホイールの値引きはありますか?」と聞いてきた。「ホイール全般値引きはありません。薄利だからです。忘れていたの会議であれほど言ったじゃない。値引きしたいのなら取り付け工賃無料とかにしなさい。」ありさは藤峰店長の顔を見て苦笑いを浮かべた。「だって、BBSスーパーRSホイール20インチですよ。ホイールとタイヤで1048000円になります。カムリと合わせて225万円です。」藤峰店長は焦っていた。「ねぇ?一生懸命すぎて頭こんがらがってない?しっかりしなさい。時々しか売れてBBSホイールが売れてパニックっているのよ。しっかりね。セールスしてください。藤峰店長はん。」ありさは薄笑みを浮かべて藤峰店長を見た。「分かりました!行って来ます。」藤峰店長はコーヒーショップエンジェルスを出て行った。「ねえ?恥ずかしい所見せたわね。ごめんなさい。」ありさはしおりの顔を見て苦笑いをしてしおりに頭を下げた。「一生懸命さがわかるお方なんですね。うちでは銀行にも居ますよ!」しおりは想い出し笑いをして下を向いた。「しおりさん。私、お店見てくるからこの辺で失礼します。ごゆっくりどうぞ。」ありさはしおりの顔を見て頭を下げて店を出て行った。社長がにらみをきかせながらホイールとタイヤを組んでいたら30分後に商談が決まり藤峰店長は1日2台セールスした事に喜んでいた。「藤峰はん。BBSに電話して型番を連絡して発注しなさい。」ありさが発破をかけた。「分かりました。」藤峰はスマホから電話をしていた。ありさはホイールとタイヤを組んでいた。GRS214クラウンのBBSLMゴールドホイール中古だった。GTRサイズであった。今までで一番くーるなBBSホイールだった。会長も久しぶりに車を販売して興奮しながらありさの作業を眺めていた。「高いカムリ売っちゃった。」と自慢していた。「皆が出勤したら新しいの作らなきゃね。」ありさは会長の顔を見た。「今度のホイールはWORKVS-XXゴールドホイールの段リムとするか」ありさは会長の顔を見て言った。そして激動の1日が終わった。




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