第四十八話:ハルキ、“ハモるたび、声が溶けてた♡
『隣の真希さん』
第四十八話:ハルキ、“ハモるたび、声が溶けてた♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
夜の帰り道。イヤホンから流れる曲に合わせて、思わず口ずさんだ。
ふと、真希さんの声が重なった瞬間──
“ふたりの声”がぴたりと溶け合った気がして、心がふわりと揺れた。
──♡──
「……え、今の……俺の声、あんな……柔らかかったっけ……?」
ハルキ(仮名・21歳)。音楽サークルに所属する大学生。
最近、他人の声と合わせると、喉の奥が甘くなるような感覚がある。
ひとりで歌ってる時より──“誰かと重ねたときの自分の声”のほうが、ずっと気持ちいい。
──♡──
【部屋】
・録音アプリに残された“デュエット練習ファイル”
・マイクにはピンクのポップガードカバー
・メモには「重ねるとき、ちょっと囁き気味に♡」
「……俺、これ……誰かと“ハモる”の、好きになってんのか……?」
──♡──
【バスルーム】
・喉用のハーブスチームボール
・濡れた髪をまとめるピンのそばに、“響きケア用”の小型チューナー
・鏡には、「声、合わせると甘くなる──溶ける感覚♡」と書かれた付箋
「……やば、これ……俺の声、もうひとりじゃ出せない……重ねたくて……うずいてる……」
──♡──
【下着】
・ラベンダーグレーの共鳴シルエットブラジリアンショーツ
・下腹部に内蔵された振動パッドが、ハモり音域で微細に共鳴する設計
・タグには「HARMONI♡──“重なる快感”に溶けていく下着♡」
「……うっそ……この振動……誰かと声合わせるだけで、腰の奥が……甘くなって……」
──♡──
そこに現れる、隣の女──真希さん。
この日の真希さんは、透け感のあるシフォンブラウスに、レイヤードのスリットパンツ。
軽やかな動きとともに、その声も、風のように耳へと溶け込んできた。
「ふふ……女の子ってね、“声を重ねる”ことで、もっと甘くなるの♡」
「ち、ちがっ……! 俺、ただ歌ってただけで……!」
「でも、さっき……ぴったり私とハモってたわよ♡」
「え……あれ……真希さんの声……だったの……?」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「──どうぞ♡」
──♡──
【黒服さん突入】
スウゥゥ──ン……
窓が静かに開き、黒服三名が音響スキャナとともに進入!
黒服1「声帯共鳴率98.2%──女声との波形一致確認!」
黒服2「“ハモり”時にだけ骨盤反応出現、快感波形連動あり!」
黒服3「振動同調反射、完全に“甘音帯域”に固定化ッ!」
ハルキ「まって、違うっ……! 歌っただけで……こんな、腰が……っ!」
──♡──
【個体データ】
識別コード:No.039(ハルキ)
声帯溶解度:96.7%(ハモり時、自己声認識消失)
共鳴快感反応:B2〜D4音域(相手声との同調時のみ)
装着下着:HARMONI♡(音波共鳴ユニット内蔵)
備考:「声が……重なると……とろけて、止まらなくなる……」と喘ぎあり
──♡──
【数日後】
ハルキは、イヤホンで誰かの歌を聴くたび、そっと声を重ねていた。
ひとりのときは出なかった音が、ハモると──甘く、蕩けるようになった。
声を合わせるたび、腰がうずく。
もう、独唱じゃ満たされない。
──“ふたりで溶ける”その声だけが、自分を癒してくれる。
──♡──
真希さんは、隣で指を絡め、囁くようにこう言った。
「声ってね……“重なる”と、ひとつになるの。
──次は……匂い、感じてみましょう。“香るだけで、女になるから♡”」
──♡──
真希さんの手元のリストには、こう記されていた。
No.040:リョウタ(仮)──香った瞬間、女に変わった♡
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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「ハモるってね……女の子は、それだけで蕩けちゃうのよ♡」




