第四十九話:ショータ、背中のホックで女になる午後♡
第四十九話:ショータ、背中のホックで女になる午後♡
──♡──
その女──真希さんは、隣に住んでいる。
朝のリビング。ソファの背に、ひとつの下着がかけられていた。
ピンクベージュのブラジャー。後ろホック式で、肩紐にレースがあしらわれている。
やわらかな光の中で、それはまるで“自分に向けられた罠”のように、そこにあった。
──♡──
「いやいや、俺が付けるわけないし……いや、でも──なんで、こんなにしっくり……?」
ショータ(仮名・22歳)。工学部の大学院生で、現在は就活中。
最近はWeb面接ばかりで、部屋着のまま過ごす時間が多い。
たまたま脱ぎかけたTシャツの中に、その下着が入り込んでいて──
気づけば、背中には“カチッ”と音を立てたホックが留まっていた。
──♡──
【洗面所】
・ヒゲを剃るつもりで手に取ったのは、なぜか産毛処理用のレディース用フェイスシェーバー。
・歯磨き粉がいつの間にかフローラルピーチ味になっていて、口の中がほんのり甘い。
・鏡に映る自分の鎖骨が妙にきれいで、なぜか少し触れてしまった。
(……やばい。なんか、俺の身体……女っぽくなってきてないか……?)
【机の上】
・エントリーシートの横に、ネイルオイルが転がっていた。
・パソコンには“骨格診断・ウェーブタイプ”のページが開きっぱなし。
・リップクリームがうっすら色づくタイプになっていて、唇が“ぷるん”として見える。
(違うって、こんなの俺が買ったわけじゃ──でも、見慣れてきてるのが一番怖い……)
──♡──
【下着】
ピンクベージュのレースブラは、光沢のあるサテン生地で、肩紐には繊細な刺繍があしらわれていた。
Cカップの立体カップには、ふくらみを自然に支える薄型の内蔵パッドが仕込まれている。
背中でホックを留めた瞬間、胸の谷間がふくらみを描き、肩にそっと重みがのしかかった。
(……こんなに“ちゃんと収まる”なんて……最初から、俺の身体だったみたいだ……)
──♡──
白いカーディガンに黒のスキニーパンツ姿で、真希さんはドアの向こうに立っていた。
髪を耳にかける仕草だけで、空気の温度が変わるようだった。
「ちょっと……これ、どういうことなんですか……!」
「ふふ。胸がふくらんで、ホックを留めたのは誰かしら?♡」
「でも、これ……俺じゃない……俺の身体じゃないのに……」
「違うわ。あなたの“本当の身体”が、やっと出てきただけよ♡」
「さあ、“男の終わり”の時間よ♡」
「──どうぞ♡」
──♡──
黒服の男たちが、無言で部屋に入ってきた。
「乳腺発達、Cカップ。胸部ふくらみ、目視確認しました!」(1人目)
「下着着用状態、良好! 後ろホックは本人による装着です!」(2人目)
「対象、これより女子登録──収容しまーすッ!!」(3人目)
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【個体データ】
・元名:ショータ(仮名・22歳)
・職業:理系大学院生(就活中)
・特性:陰キャ・真面目・無自覚フェム需要あり
・肉体変化:乳腺発達/骨盤拡張/喉仏ほぼ消失/乳首感度増加
・心理状態:「ここまで身体が変わっちゃったなら……もう、“戻る理由”なんてないのかも……」
──♡──
【数日後】
駅ビルのトイレで鏡を見た瞬間、ブラウス越しの自分の胸が“女”だった。
下着売り場で「Cカップでよろしいですか?」と聞かれ、自然に「はい」と答えていた。
家族LINEには、女子用スーツで撮った証明写真が送られていた。
夜、自分で洗ったブラを干しながら、肩紐を指でなぞっていた。
“内定おめでとう”のメッセージと一緒に、また新しいブラがポストに届いていた。
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「ね? もう背中のホックも慣れたでしょう?」
「じゃあ次は、“パンティの選び方”も覚えていきましょうね♡」
──♡──
完──“今日もまた女にしておしまい♡”
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真希さんは、あなたの心にも静かに“女のスイッチ”を置いていったかもしれません……♡




