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役立たずと追放された俺、唯一の相棒の犬が実は神獣だったので全てを見返すことにした  作者: ののりり


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第32話 「第一の門、開戦——純粋な力だけで叩き潰せるか試されてます」

「……ここか」


目の前にそびえ立つのは、巨大な石の門。


装飾はなく、ただ圧倒的な存在感だけがそこにあった。


「第一の門……“力の試練”」


リリアが静かに呟く。


「分かりやすいな」


俺は拳を握る。


「要するに、力比べってことだろ」


「単純すぎて逆に怖いわよ……」


リリアが苦笑する。


「ワン!」


フェンが前に出る。


「行くぞ」


門に手をかける。


その瞬間、重い音とともに門が開いた。


中は広大な空間だった。


地面は岩。天井は見えない。


そして、前方に一体の存在が現れる。


「……来たな」


低く響く声。


巨大な体。岩のような肌。圧倒的な質量。


「……デカすぎない?」


リリアが思わず言う。


「これが“力の試練”か」


「分かりやすいな」


俺は笑った。


「ぶん殴ればいいんだろ」


巨体が動く。


地面が揺れる。


「速っ……!」


見た目に反して速い。


巨大な拳が振り下ろされる。


「チッ!」


ギリギリで回避するが、衝撃だけで体が流される。


「パワーも桁違いね……!」


リリアが叫ぶ。


「いいな……」


俺は笑った。


「こういうの、嫌いじゃねえ」


フェンが神獣の姿になる。


「グルルルッ!!」


「行くぞ!!」


同時に踏み込む。


拳を叩き込む。


鈍い衝撃が走る。


「……っ!」


確かに当たっている。


だが浅い。


「これ、本当に倒せるの!?」


「やるしかねえだろ」


巨体が反撃する。


直撃を受け、吹き飛ばされる。


「ぐっ……!」


「レイン!!」


「……大丈夫だ」


ゆっくりと立ち上がる。


口元が上がる。


「いいな」


「やっと“本気で殴れる相手”だ」


フェンが並ぶ。


「ワン!!」


「一気に行くぞ」


力を解放する。


だが、違和感。


「……?」


「力が……」


「抑えられてる?」


リリアが気づく。


「この試練……純粋な力しか使えないのかも」


「なるほどな」


拳を握る。


「ごまかしは効かないってことか」


構える。


フェンと視線が重なる。


「いいじゃねえか」


「真正面から——」


「ぶち壊す」


巨体が再び動く。


「来いよ」


力と力。


純粋なぶつかり合いが、今始まる。

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