表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/21

祖父と父

祖母の部屋には祖父の仏壇が生前からあった。

蒸発した後、勝手に作ったのだ。

実際は、女から女に渡り歩き別れる時に金を返せ!と女に言われると祖母の住所を知らせたらしい。

離婚したくても出来なかったので、女から請求された金を祖母は払っていた。

そりゃ、生前に仏壇も飾ってしまうかも?

ファンで追いかけて貢いでいた若い頃のまま、貢がされ世話になった女への金まで払わされるファン冥利な人生の祖母。

数年前に浅草の病院から祖父が亡くなりそうだが検体して貰えないか?と問われて、無表情に「どうぞ、お好きに。」と答えていた。

ファンとアイドル俳優の結婚の成れの果てだ。

今は仏壇を拝んで幸せそうだ。

やっとアイドルが死んでくれたから。


母は離婚できるのに別居してるだけだ。

秋良がとうして離婚しないの?って聞いたら、「そしたらお父さん、再婚するでしょ?そんなのイヤだから。

お父さんの子は、あなた1人で良いのよ。」と微笑む。

何度も父から(その時期の彼女から)離婚の催促はあるけど、母はガン無視してる。

父も本気になれば裁判で離婚が成立するくらい別居してるのに、そこまで頑張らない。

ので彼女はいつの間にか消える。

母の漫画の師匠でもある父だが、ここにもグロい男女関係が横たわっている…


祖母、母と見て育った秋良は、昔は不幸だと思ったが今は考えを改めた。

幸せなお家は、母親の犠牲の上に成り立ってるが見えてきたから。

我が子のため!

浮気されようが、金を入れないケチられようが、歯を食いしばって耐えてる日本女性のおかげで幸せな家族が存在するのが、

大人になると分かる。

男だって仕事を続けるため会社でどんな不当な扱いにも歯を食いしばって耐えているのだ。

そんな搾取の上乗が幸せな家庭のベースにある。

大学で勉強していく内にそれが分かると、好き勝手に生きる父や祖父、自分ペースで仕事も子育ても出来た母や祖母は、幸せな人達だったなと思う。

親孝行とか気にしなくて良いのが、気楽だ。

それより、幸せな家庭の上っ面みたいな豪邸を子供が大学行きだしてから買わないで欲しい…迷惑だ!


「いい人が見つかったのよ!楽しみだわ〜家政婦さん!」母と祖母が2人して機嫌が良い。

大学は駅前だ。秋良は大学の友達とお茶した後でも早い。

大学が決まってから家を買ったので、そうなる。

馬術部に一瞬在籍したが、秩序や礼儀を重んじる体質が秋良には馴染まず辞めて、友と遊び倒してる。

動画が好きなので好きな動画配信者やVtuberの話しを友人としたりグッズを求めて遠征したりと忙しいのだ。

掃除を率先してやるのも、部屋を親に見られたくないのと触られたくないからだ。

この追っかけ体質は、先祖伝来の物だろう。

顔も見たことない曽祖母も戦前のアイドル活弁士と結婚してたのだから。

祖母も母も今の推しに稼いだ金は貢いでいる。

2人でしょっちゅう韓国へ旅行してる。

それが仕事のモチベでもあるらしいので文句は言わない。

しかし…掃除で稼いでいた金が家政婦さんに流れてしまうのでバイト探さないと…

自宅掃除だと時給に換算すると300円なので辞めたが、外なら1000円以上貰える♪

ふんふんと歌いながら求人を検索してると玄関のインターホンが鳴った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ