血族
本当に血は争えない。
曽祖母は活弁士(無声映画にセリフやストーリーを付けながら解説する人)と結婚し、祖母は俳優と結婚し、母は漫画家と結婚した。
で皆、ファンで追いかけ回して無理矢理結婚し子供産んで離婚や死別してシンママ人生を送る。
仕事だけはなぜか順調にいく。
が人生はうまく行かない。
祖母は映画好きが高じてエキストラやっててお祖父ちゃんと恋仲に。
結婚妊娠しても応援して支えて美容室やっていたが、なぜか成功して美容室を何軒も増やしていった。
それが面白くなかったお祖父ちゃんはある日蒸発してしまった。
やり手のお祖母ちゃんの娘。母はアニメや漫画にハマり
とある漫画家さんのアシスタントになり、そのまま妊娠結婚してしまった。が、漫画家の父はコスプレヤーのお姉さんと浮気してて腹立てた母は独立して漫画家に自分がなってしまった。
仕事は順調でペンネーム男性名で少年漫画で長期連載してる。
成城のバカでかい家は、去年祖母と母が安かったからと中古で買った。
周りのお宅は、旦那様が建ててるから異色だ。
「女3人で住むだけなのに、こんなバカでかい家要らなくない?」と大学生の秋良は文句を言う。
「良いでしょ?デカい家、住んでみたかったのよ。文句ある?」祖母も母も開き直っている。
結局2人とも掃除しないのだ。苦手らしい。
でもお手伝いさんや定期清掃に入られるのも嫌がる。
仕方なく秋良が掃除当番を長年やってる。
ご飯は、祖母と母で仕事と調整しながら交代で作る。
どうしても調整つかない時は、出前やウーバーする。
「この家を掃除するので、私の人生の大事な時間絶対奪われてるよ!マンションとかで良いじゃん!」
秋良は、抗議する。
大学生になって、余計にこの掃除の時間がもったいなく感じる。
むやみな螺旋階段の清掃も1段1段掃除機を掛け、手すりも水拭きする。15部屋あるので1日1部屋づつ羽根箒と掃除機を掛ける。
昼間や夜は友達みたいに過ごしたいので、朝1時間で掃除は済ますようにしてる。
それでも洗面所やトイレお風呂廊下玄関と15日開けれない部分がある。夏場など朝フル掃除したら汗ビッショリで学校に行く事になる。
学校で授業中自分の体臭が気になって仕方ない。
「もう、この家のメンテナンスで消耗したくないよ!
お手伝いさん入れるか?この家、売ってよ!」秋良は強く抗議した。
「分かったわよ〜ハウスキーパーさんを入れるわよ!もう、秋良は掃除しなくて良いわ。」母が仕方ないと言う顔をする。
「やっと普通の女子大生に成れる〜」秋良は涙した。
大学生なると共にこの屋敷の掃除だけに明け暮れた1年!やっと解放されるのだ!




