9話 妖力
低気圧め。
一夜明けて、昼。
「今、何時だ?」
朝に弱い清明と言っても今の時間帯は昼なのでもう活動が出来る様になっている。数刻ののち、不意にふすまが、しゃっと開き、その開いた主は白狐であった。
「昼餉の時間です。それと、本日の未の刻から妖術のことを指導させて戴きます。」
「わかりました。それと未の刻って何時ですか?それに加えて今の時間は?」
「未の刻は1時あたりです。それと現在の時間は11時になるところです。」
「ありがとうございます。」
「いえいえ。」
2時間後か、結構あるな。など考えている清明の前に、鮭や豆腐の味噌汁、玄米が置かれた。
2時間経ち、白狐が教える妖術の時間となった。
「妖術とは、妖怪の力、『妖力』によって行使される術であり、妖力によって無から有を出したり、あるいは相手の心や体に影響を与える術のことです。
さらには、種族や個人によって使える妖術が異なります。例えば我々、妖狐の場合『変化』や『狐火』が代表でしょう。今は私の術によって、黒狐さんは人の姿になっていますが、本来は狐の姿なんですよ。」
「本当ですか!?」
「ええ、本当です。実際にやってみますか。」
そういうと白狐は、解除と小声で言い放ち、清明から煙とボカンと大きな音が鳴り響いた。
しばらくして、煙が収まるとそこにはギンギツネのような黒い毛皮を纏った、3尾の狐がいた。
「ぎゅおーん、ぎゅおん!(すぐに戻してください!)」
「ふふ、可愛らしいですよ。」
「ぎゅーん!(早くしてください!)
「分かりました。『汝の身を人の姿に。変化!』」
今度は、ポンと言う音がし、やはりと言うべきか元の人間の姿に戻っていた。
「ああ、良かった〜。」
「あなたには、先程試した変化を自由自在に使えるようになってもらいます。勿論他の妖術もですが。」
「他の妖術も見せてもらっても?」
「いいですよ。では、妖狐なら誰でも使える狐火を。」
白狐は手を合わせて数秒すると、火が白い6つの尻尾の先についた。
「熱くないんですか?」
「少なくとも私は熱くないですね。」
私は?熱さに耐性を持つ人でもいるのだろうか?と清明が考えていると、次第に火が小さくなり消えていった。
「では、まず妖力の使い方から学んでいきましょうか。」
「お手柔らかにお願い致します。」
文字量を徐々に増やしていく




