6.嫉妬の赤い花。
あの文化祭でたくさんの祝福を受けてから数日…、颯斗の独占欲が爆発しました。
とある放課後
「望月さん、ちょっといいかな?」
と、またもや知らない男の子がいる。
あの文化祭から数日、朝から放課後まで関係なく毎日こんな感じである…。
「毎日毎日すごい人気ね。さっさと行ってきなさいよ。椎名先輩きちゃうわよ〜」
と愛ちゃんに急かされる。
あたしはため息をつきながら、とりあえずその男の子の元へ駆け寄る。
そしてだいたい人気の少ない場所に呼び出される。
「彼氏がいるのはわかってるんだけど…望月さんに一目惚れしました…とても笑顔が素敵で可愛いです…。す、好きです。」
と照れている男の子。
でもあたしには何も響かない…颯斗にしかときめかないよ…。
「…ありがとうございます。嬉しいですけど彼氏いますのですみません。」
とペコリと頭を下げる。
「いえ!気持ちだけ伝えたかったんです!お幸せに!」
と、勝手に満足そうな男の子は颯爽と去って行く…。
それなら声を掛けないで貰えないかな?!あの日から、颯斗のヤキモチが凄くて凄くて大変なんだけど?!?!
やばいやばい急いで教室戻らないと颯斗もうお迎え来てるかも…!!と焦って教室に戻る。
そして1年フロアに戻ると…A組の扉に気だるそうにもたれかかってあたしを待つ颯斗がいる。
そんな姿を見るだけで、さっきの男の子たちには感じないトキメキを感じる。
急いで駆け寄り
「は、颯斗…ご、ごめんね?ちょっと呼び出しが…」
「何?男?」
と無表情で聞いてくる…。
「う…うん…。」
と、申し訳なくて眉を下げるあたし。
「はぁ…。…とりあえず帰る準備してこい。ここで待ってるから」
とあたしの頭を優しく撫でる。
急いで帰る準備を済ませ颯斗の元に駆け寄る。
「おまたせっ!」
とあたしがニコリと笑うとはぁと複雑そうな顔をした颯斗が、いつも通り手を繋いでくれる。
「帰るか。」
「うん!」
とあたしは笑顔で答える。
最近は、放課後あたしの家に一緒に帰って受験生の颯斗と一緒に勉強をして夕飯も一緒に食べて颯斗を玄関で見送るのがルーティンである。お姉ちゃんが早く帰れる日は、三人で食べることもある。
そして家に到着して颯斗はあたしの部屋に向かう。あたしはいつも通りお茶とおやつを持ち部屋に向かう。
「おまたせぇ〜」
とテーブルの上にお茶とお菓子を置いていると、ぎゅっ…と颯斗が後ろから抱きしめてくる。
「颯斗?どーしたの?」
とあたしの胸はドキドキしだす。
「…唯が人気すぎてヤキモチ」
と言う颯斗にあたしもキュンとして振り向くと思いっきり抱き締め返す。
「颯斗が大好きだよっ」
と颯斗の胸に顔を埋めながら言うと
「俺も…すげぇ好き。ずっと腕の中に閉じ込めときてぇ…」
そして颯斗があたしの顔を上げるとキスをする。
そして見つめ合うと、何度も何度も角度を変えて、深くなっていくキス。
「…は…はやと…!く、くるし…」
とあまりにも深くて長いキスに胸を叩く。
「…はぁ…わりぃ。」
と余裕の無さそうな顔をする。
「俺が惚れた唯の笑顔を色んな男たちが見てるかと思うと…最近余裕ねぇ…」
と本当に余裕のなさそうな顔をする颯斗。
「颯斗にしかあたしの胸はドキドキしないよ。誰に呼び出されてもね、ときめかないの。最初にあたしを見つけてくれたのは颯斗だもん」
とふんわりと笑う。
「唯はそーでも…周りはお前の笑顔にドキドキしてんぞ?はぁー…我慢できない。抱いてい?」
と真顔で言う颯斗に
「な、な、な、き、聞かれると、は、恥ずかしいよ!」
とあたふたしながら顔が真っ赤になるあたしを見てフッと笑う颯斗。
「俺の事襲ってきたくせに?」
と意地悪な顔で笑う颯斗にまたキュンとする。
「うぅ…いじわる……。でも…あたし…颯斗だったら…何度抱かれても…幸せだよ?」
と真っ赤になりながら颯斗を見つめて思ってることを言う。
その言葉を聞くとベットに連れていかれてキスをされどんどん深くなる…。そしてふたりで見つめ合う。
何度キスをされても何度身体を見られても、毎回ドキドキと恥ずかしさでいっぱいになるの。
今日も颯斗の熱い視線に、声に、息遣いに、触れる手に、颯斗の全てにドキドキしながら身体を委ねる。
すげぇ好きと何度も何度もそう言ってあたしの身体に赤い花を散らしていく颯斗。
「は…颯斗、つ、つけすぎだよぉ!」
と顔を真っ赤にして言うあたしに
「お前が悪い……。男に見られすぎ…可愛いすぎ…無自覚に愛想振り撒いてんじゃねぇ…、俺のだ。こんぐらいつけねぇと気が済まねぇ」
そう言っていくつもの痕を残していく颯斗。
颯斗のヤキモチと愛情を身体いっぱいに受け止めながら、あたしたちは愛し合った。




