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【クラフト】なるスキルをもらって転生しました。  作者: きゆつき


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地下資源

 獣人の村のある側でトンネル造りのために地面を掘り始めたところ、土でも岩でもないものが出てきた。


 まず最初に見つけたのが岩塩だ。


 待望の調味料、塩である。


 食べる以外の活用方法があるのか知らないが、俺の好きなように塩味を効かせて食べられるというだけで十分――いや、十二分の価値がある。


 この領の塩事情によっては、まとまった金にできるかもしれないが、採掘させるためにここに人を呼びたくはないので、産業化は現状しない。


 俺が採って父上に渡し、家賃代わりにするくらいだろうか。


 この岩塩の価値とか味の良し悪しは、今度我が家の料理人ガイゼに見てもらうことにしよう。


 そして、岩塩の近くから別の資源も見つかった。


 それが石膏だ。


 まあ正直なところ、石膏と言われても、美術室にありそうな「石膏像」か、建物の間仕切り壁に使われる「石膏ボード」くらいしか思いつかないが、きっと何らかの使い道があるはずだ。


 インベントリさん、検索機能か、質問に答えてくれる生成AI「んべちゃん」の実装はまだですか?


 そこから少し掘り進めた先には石灰岩が、そこからさらに進むと石炭が見つかった。


 こっち側、地下資源ありすぎじゃね?


 今まで掘ってた方に無さ過ぎたのか??


 掘る深さの違いとかあるのか?


 この地形のここまでの成り立ちの関係で、有用な資源の生成が起こりやすい環境だったのか?


 はたまた、この世界の創造神みたいなヤツが、この辺りにたくさん配置しただけなのか?


 こういう疑問はきちんと解決したほうが、他の資源を探すための手掛かりになるんだろうけど、そういう検証や検討はやるとしても追々かな。


 そもそも知識が足りないので、何もわからないかもしれないし、わかったことがあったとしても、そこから次の仮定や発想に至れないような気もする。


 ひたすら掘るだけなので、あれこれ考える余裕はあるし、それぞれの地下資源が出てきた深さ、周囲の地層など、記憶しておくのは大事だろう。




 地下資源を回収しつつ、トンネルを掘り進めているが、当然夕方までには帰宅して夕飯をいただいている。


 その後の寝るまでの時間は、【クラフト】であれこれ作ったり検証して過ごす。


 【クラフト】をし続けたことで、【クラフト】への理解が深まったのか、スキルレベルのようなものが隠されていてそれが上がったのか、最近は【クラフト】の自由度が増してきている。


 木の枝を折る、炭酸水と果汁を混ぜるといった、現実にでも俺が簡単にできることは当然可能。


 真っ直ぐな角材を切り出す、肉を焼くといった、現実にはできるが今の俺には簡単にできないことだってできる。


 複数の木材を合わせて一つの大きな木材にするといった、現実には不可能なこともやれる。


 「切断」の『特性』を付与して、切れ味鋭い木の包丁や、「回転」の『特性』を付与して、魔力を注ぐと勝手に回る石柱といった、この世界ならではの物体を生み出すことすらできてしまう。


 そして最近できるようになった――あるいはその機能に気付いたのが、素材さえあれば作りたいものを【クラフト】できるというものだ。


 元々、イメージしたタオル生地を糸から作り出していたが、その延長線上にある機能といったところだろうか。


 具体的に言えば、兄上に渡して家賃代わりにしてもらおうと思っていた、白墨――チョークが【クラフト】できたのだ。


 俺はチョークの原材料も作り方も知らないにも関わらず、だ。


 石膏か石灰で作れないかなあと考えていたら、石膏か石灰、そこに植物の根を消費することで、チョークを【クラフト】できてしまった。


 石膏と石灰は、いかにもチョークの原料っぽさを醸し出しているが、植物の根は何になるんだろう?


 固めるための繋ぎ、みたいなものになっているんだろうか? 


 ちなみにチョークは作れたが、黒板は作れなかった。


 黒板を作るには素材が足りないのか、重要な素材を特定できていないのか、【クラフト】の隠されているレシピのようなものに無いのか。


 とりあえず黒板は、それっぽいものを【クラフト】して代用しよう。


 あの緑色が良いんだが、色合いは置いといてまずは手っ取り早く作ってしまおう。


 木材を大きな一枚の板に【クラフト】してっと――あ、兄上がこれをどれくらいスペースのある場所で使うかわからないから、大中小の三種類作っておくか。


 表面には石炭を粉々に砕いて水に溶かす。


 石炭を粉砕しても、吸い込まずに済むのもインベントリ内で【クラフト】する利点の一つだなあ。


 この黒い液を板に塗りたくる。――この時に魔力とスキルと「特性」を利用して、色落ちも色移りも、表面が剥がれることもない状態にする。


 これで、チョークで書いた後に布切れで拭いても、チョークの文字だけがキレイに落ちるって寸法だ。


 ちなみに黒板消しは作っていないので、拭き落とす用の布切れを何枚か用意しておいてあげるか。


 黒板とチョークの【クラフト】を終えた後、兄上に渡そうと思っている物や、別のところで使おうとしているスキルなどを【クラフト】し、余った魔力を「蓄積」の付与してある大量の石にそれぞれ保存して寝た。

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