遅刻魔でクズ人間ないじられキャラ
リアルが忙しいです(>_<)
毎日更新の作者凄すぎでしょう…
誤字脱字の指摘、感想お待ちしております(OvO)
セミロングの煌びやかな黒髪が風になびいていた。黒を基調とした制服に彼女の白い肌は対照的で、その純白が引き立てられている。スカートからスラリと伸びる足は、いかにも健康的な張りがあり、若々しくも妖艶さがある。
白織優花は一人でウヒャウヒャ笑っている俺を見て、ウヘェみたいな顔をしている。
「お…、おはよう…ございます…」
なんとか声を絞り出した。まずいところを見られてしまった。ぁぁ、きっと放課後に陰口を叩かれるんだ。女子からは嫌われないように気をつけていたのになぁ。
「また敬語なんだ…おはよう、竜胆くん」
彼女は、さっきの一人笑いなど覚えてないかのように、クスクスと笑って答えた。きっとこの子は陰口なんか言わないんだろうな、と何故かそう思ってしまう自分がいた。
「それよか、大丈夫か?あと1分で遅刻しちゃうぞ」
「寝坊しちゃったんだよ…。さ、急ごう!」
そう言って俺を先導して彼女はペダルを漕ぎだした。白織って自転車通学だっけ。寝坊したから、バスじゃ間に合わないとかそういう理由かもな。
駐輪場が見えてくる。残りは30秒だが、トラブルがなければ、普通に間に合うだろう。俺は自転車から飛び降り、自分のクラスの駐輪場に駆ける。白織は既に自転車から降りて、スタンドを下ろそうとしていた。
しかし、慌てていたのか、自分の制服に自転車を引っ掛けてしまって、自転車はそのまま横に倒れる。ドミノのようにその隣の自転車も倒れ、その隣も…。
ガラガラガシャーンとうちのクラスの自転車が全部倒れました。お見事。ストライク。白織はやってしまったと額を抑える。そして、オロオロオロオロ。優等生の白織はこういううっかりミスへの対処が疎いのだろう。
俺は自転車をその場に置くと、倒れた自転車を立て始める。
「いいの…?遅刻しちゃうよ?」
「…別にいい。今から行ってもどうせ遅刻だしな」
「そっか、ありがと…」
白織が自転車を倒すところを一部始終見ていたら、時間なんてとうに過ぎた。遅刻確定である。むしろ開き直るのが俺のモットー。
「竜胆くんはさ、よくわからない人だよね。一人で笑っててキモかったり、自転車立てるの手伝ってくれたりさ」
白織はそう呟いた。
「さいですか。でも、まぁ、白織もこういうドジなところがあんだな。人間なんだなって安心したわ」
「どーゆー意味だし!」
ビシッと俺にチョップを食らわせる白織。聖女とかそういうアレだよって言おうと思ったけど、恥ずかしいから止めた。
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目の前に、鬼ババアがいた。それはもう、顔を真っ赤にして、怒ってらっしゃる。担任の先生、陽子ちゃんである。
「言い訳くらい、聞いてあげてもよくてよ?」
なるほど、弁明次第では鉄拳制裁を免れられるかもしれないというわけか。望むところだ。
「今日はですね、母親の朝ごはんがとても美味しく感じられてですね。残したら間に合ったかもしれませんが、親を悲しませたくないがために、朝ごはんを全て食べて来てですね…」
「さ、白織さん。教室に上がりましょうか」
陽子ちゃんは白織を連れて、教室に上がろうとする。
「マッテェー!センセー、ボクモイマスヨー!明日こそは…!明日こそは…!間に合ってみせますんで」
「竜胆くん、オオカミ少年って知ってる?」
白織が先生の後ろですっげえニヤニヤしてる。なんというかとてもムカつく。あ、そうだ。
「実は、白織さんに嵌められまして…」
なっ!って顔で驚く白織。クックック、一人で逃げられると思うなよ。
「僕が、今日、遅刻したら先生に怒られるって話したら、急にみんなの自転車を倒して、それを元に戻すのを手伝わせて…!」
「…白織さん、本当なの?」
「ちょっ、先生!オオカミ少年の言うことを信じるんですか!?」
「確かに、さっき自転車が倒れたような音がしたものね。白織さん、竜胆くん、放課後残って花壇の草むしりね。上がってよろしい」
そう言って、陽子ちゃんはその場を後にする。白織はこっちを睨んで、ムスーとしている。ムーってしてる女の子の表情ってなんかいいよな。
悪く思うな、白織。俺はゴミ人間なんだよ。また一人でフフッと笑って、俺は階段を上った。




