表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1544/2245

87「グレゴリーとゴーレムです」②





「あ、あの、ゾゾムさん?」

「おー?」

「ゴーレムの長さんってどのくらい大きいんでしょうか?」


 青い顔をしたサムがゾゾムに恐る恐る尋ねる。

 すると、彼はぐるりと周囲を見渡し、視界の端にある遠い山を見た。


 ――まさか、とサムとグレゴリーの顔色がさらに青くなる。


「長はあの山くらいおっきいぞー!」

「待って、待ってゾゾムざん! あの山って、一座? それとも連なる山全部ですか!?」

「とにかくおっきいぞー!」


 これはまずい、とサムは慌てた。

 どれだけ大きいのか不明だが、山が起き上がるようなサイズならば大事件だ。

 事情を知らず目にした者は、一目散に逃げるだろう。

 冒険者たちなどは勇猛に戦うかもしれない。


「エヴァンジェリンさーん! ちょっと、ちょーっと!」

「なんだよ、ダーリン?」


 エヴァンジェリンを呼ぶと、すぐにきてくれた。


「あの、ゴーレムの長さんがスカイ王国かスノーデン王国に来るって言っているんだけど」

「あー、ご愁傷さん」

「待って、諦めないでください! 止めて!」

「無理だって。私だって止めてやりたいけど、ゴーレムたちは独自のテレパシーのようなもので会話しているんだ」

「さっき、話せてたよね!?」

「私も竜だから。ゴーレムよりだから触れれば会話ができるんだけど……さすがにどこにいるのかわからない長と話すことはできないぞ」

「そ、そっか。参考までに聞きたいけど、長さんってどのくらい大きいの?」

「…………見たことはないけど、どっかの山脈がゴーレムって聞いたことがあるから、それなりにでかいんじゃないか?」

「――山脈レベル!?」


 寒いはずが、汗が止まらない。

 ゴーレムと良い関係を築きたいと思っているのは変わらないが、そんな大きなゴーレムが来て混乱が起きないかどうか不安でたまらない。


「あ、あのさ、エヴァンジェリンさん」

「どうしたの?」

「ゴーレムさんたちって山に擬態してそこに暮らしているんだよね」

「大半がな」

「じゃあ、そんな巨体のゴーレムさんが移動するって急に起き上がったらどうなる?」

「――あ」


 エヴァンジェリンの顔がサムに負けず真っ青になった。

 彼女は慌てて声を大にする。


「おい! ゾゾム! 長を呼ぶな! あ? 呼んでない? 長が来るって言ってる? 止めろよ! 止めろって、止めろっつってんだろ! まじで止めてください!」


 しばらく会話を試みたエヴァンジェリンだったが、ぴたりと動きを止めた。


 サムとグレゴリーが恐る恐る声をかける。


「エヴァンジェリンさん?」

「エヴァンジェリン様?」


 エヴァンジェリンがサムたちに振り返る。


「――無理だって」






 大事件の予感!?


 コミカライズ「いずれ最強に至る転生魔法使い」の最終話がカドコミ様にて公開されております!

 約2年の連載のお付き合いくださり、どうもありがとうございました。

 ウェブ版はきちんと完結させることをお約束いたしますので、どうぞ変わらず応援してくださってくださると幸いです。

 今後とも何卒よろしくお願いいたします!

挿絵(By みてみん)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ