空き巣狙い
【今日の運勢】
No.297 ゴミ
No.2019 一本釣り
No.6881 空き巣狙い
No.1800 ハラマキ
No.5784 ローマ神話
No.1894 マスカラ
そして賽は投げられた。
賽が示した数字は「3」
(▭-▭)φ:3番は何だっけ?『空き巣狙い』?アタリのようでアタリでない。
(▭-▭)φ:だが、頑張ろう!
『空き巣狙い』
朝起きて階段を降り、洗面所に行き歯を磨いて顔を洗う。
相変わらず鏡に映る顔はニキビができていて無性に腹が立つ。
食卓に座るとすでにご飯が置かれていた。
「いただきます」
ご飯を食べながらふとテレビのニュースを流し見ると「空き巣」について報じられていた。
空き巣があったのはどうやらこの近くだったようだ。
「最近は物騒だね。気をつけてね」
「大丈夫だよ。母さん、この家にはきっとこないから」
「そうだと良いね」
荷物を背負って学校へ向かう。
道中同じ制服の生徒は見たが、悲しいことに知人には会わなかった。
「おはようございます」
そう言って教室に入るが、誰一人返事はしない。
私の教室での位置はここでいい。
そうやってまた退屈な時が過ぎていく。
〜〜
放課後になると私は迷わず一つの教室を目指す。
第一校舎の3階、わたり角にあるドアを周囲を見渡しながら開くとみんなは既にいた。
「おせーよ、氷室」
「待ちくたびれたわ」
「すまない。では始めようか」
そう言って、この不思議な縁でできた集まりで話が進む。
「候補7、襲撃成功。24万3260円奪取」
「候補8、襲撃成功。11万5600円奪取」
「候補9、襲撃失敗。争いが発生し、逃亡。足切りは既に済ませています。現在応募者数は137です」
一人ひとり立ち上がっては報告を済まし、封筒を真ん中の机に置いていく。
そうして予定の報告が終わると今度は私が席を立つ。
「ご苦労、では今後の目標と支援対象の報告を」
「候補10、〇〇町〇丁目〇番〇号、政治家在住。献金で不当に得た金銭で私服を肥やしている模様」
「決」
そうすると賛成のものは席を座ったまま、反対のものは席を立つ。
ちなみに最終決定権は私にあり、私は一票には数えられない。
「賛成が8、反対が2か。反対の意見を聞こうか」
反対を挙げた一人が席を立って説明を始める。
「候補10の家はセキュリティシステムが尋常ではないです。まず建設会社に行き、いつものように構造を把握後、細かいところを知るため業者や配達員に扮して行き目星をつけておく必要があるかと」
「私も同意です」
「そうしようか」
「もう一度、決を採ろう。この案に反対意見はないな?」
誰一人立ち上がらない。
〜〜
「では次に支援対象を」
「候補13、木村家。長男の正隆は大学に行く学費がなく高卒で働くことを決断しようとしているようです」
「決」
「賛成6,反対4、反対意見を聞こう」
反対意見側で、事前調査をした二階堂が意見を述べる。
「該当生徒は学業に熱心ではなく、素行も悪い。所謂不良です。大学まで行かせるのではなく、生活の補助を出すべきかと」
「なるほど」
今度の決では賛成に傾いた。
そうしてまた会議は終わり、皆バラバラに帰ってゆく。
一人になった教室から出て、いつものように鍵を施錠して、屋上に向かう。
屋上から見下ろす街はとても綺麗だった。
(▭-▭)φ:30分執筆5分推敲、計35分。
(▭-▭)φ:この作品の続きが読みたい!もっと知りたい!と思ってくれたら感想で教えてください。
(▭-▭)φ:辛口コメントやアドバイスも逆にくれるとありがたいです!
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