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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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959:銀行の役割

さて、支店長をどうやり込めるか(笑)

 翌日行くと男性メンバーは軒並み二日酔いでした。あんたらどんだけ飲んだんよ。唯一、犬飼健が甲斐甲斐しく吉備津彦さんの介抱をしている。


「そうしてるとまるで新婚さんだね」

「なっ、か、からかわないでくれ!」


 真っ赤になってるけど否定はしないんだあ。そんな事をしなくてもほっときゃくっつきそうな気もするけどね。留玉臣(とめたまおみ)は応援してるみたいだし。


「やー、桃様イイオトコなんだけど、脳筋バカっつーか、ノリについていけなくなったりするっつーか。主君として支えるならいいけど奥方は勘弁かな」


 とは留玉臣の談。もっと頭が良くて少々お調子者でも芯がしっかりしてる奴がいい、そうだ。ダレノコトカナー。


「あの、ハイエル……ひとみ様。すいません。返済計画のリスケの相談に乗って貰えませんか?」

「あ、お調子者」

「え? いきなりなんですか? そりゃあデートの誘いなら喜んで」

「ああ、ごめん。こっちの話。で、リスケ?」

「はい。今のままでも何とか返済は出来ると思いますが自転車操業になりそうなので。それに昨今の市況を見ても工事の代金が入ってくるのは当分先かと」


 リスケかあ。うちの銀行に呑ませるのは……まあ副支店長が居るからある程度は大丈夫か。よし、じゃあ楽々森彦(ささもりひこ)は私と一緒に支店に来てもらおうか。


 リスケなんてちょちょいのちょい。そう思ってた頃がありました。支店に帰ってきた私を待ってたのは支店長。


「どういうことか説明してくれんかね?」

「いや、今後会社を運営していくには運転資金というものが……」

「そんな事をして、銀行は慈善事業じゃないんだがね」

「はい……」

「副支店長が勝手に貸したという事であれば癒着からの背任という事も視野に入れなければ。退職金は残念な事になるかもしれないね」


 そんな!? 副支店長、何の悪いこともしてないじゃん。お客さん救おうとしただけでしょう。それなのに銀行は罪に問うっての?


「いやあ、このまま倒産させるのも何かとよろしくない。私としても取引先の企業には一社でも多く良くなって貰いたいものだしね」


 だからその為にリスケをやね……


「そこで、彼らに債務保証をしてもいいという企業があるんだが」


 ! そういう事か。支店長と懇意にしてる建設会社の社長さん? いや、あそこは公共工事専門……って事は学園建設で元々引き受けるつもりだったのが私らの所に来たから……と言うとこれはあのクソ部長の差し金だな!


「銀行が一企業の肩をもつのはどうかと思いますよ?」

「何を言ってる。君だって熊井建設の肩をもってるだろう」

「私は仕事でやってるんです。債権回収の為に業績を回復させて……」

「それよりも債務保証してもらってそこから不良債権処理した方が効率的ではないかね?」


 金を回収するだけならその方が良いだろう。だけどお金というのは社会の潤滑油だ。それが健全に循環し、市場を経由してその利益から返済する。銀行の融資というのは上手く流れるように潤滑油の量を増やすことなのだ。


 最初は私も「銀行員とか一日中座ってるだけで楽だからいいよね」とか思ったから志望したんだけど、銀行の仕事やって、お客さんと接して、何より、ハルと一緒に色んな人の仕事を見てきてそう思うようになったんだ。債務保証で不良債権を処理? そんなの溜め込まれて澱んだ水がそのまま別の澱みに移動するだけ。そんな事はさせるもんか!

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