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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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958:七縦七擒

さすがに七回も要らなかったみたい。

 部長さんは解放されると一目散に警察署に逃げていった。そして私たちの事を喋ろうとしたので予めつけてあった風の精霊さんに約束した通り声を消してもらった。だからパクパク口を開けてるだけで声は出ない。まあでも本人は大声で叫んでるつもりだもんね。自分の耳には聞こえるようにしてるし。心が混乱してる時に客観的な判断って出来ないよね。


 そのまま一時間、その場に居たよ。警察官の方々は帰って欲しそうだったけど、部長には聞こえてる。相手の声は届く様に空気の流れを操作してるから。


 なんで私がそんなこと分かるかって? テンペストが逐一実況してくれてるからだよ。


 話を戻して、そこに現れたのは留玉臣(とめたまおみ)。何やら煙玉を出すと、周りの警察官達がバタバタと倒れた。あ、部長は無事。風の精霊さんが咄嗟に守ってしまった。いや、留玉臣が何やらかすか分からんかったからとりあえず防いでもらったんだけど。


 留玉臣が「チェックメイトだよ」ってなんかナイフを突きつけながら部長に詰め寄った。


「あんたの負け」


 項垂れる部長。


「というかいきなり約束破って警察に駆け込んでバラそうとするなんてね」


 部長は口をパクパク……警察官たちは寝ちゃったから声は出せるようにしとこうか。


「わ、わしをどうする気だ?」

「いやあ、まあ、あんたにはちゃんと仕事発注してもらわないといけないから貴方にはなんもしないよ」

「ま、まさか、妻や子どもに」


 あ、奥さんと子ども居るのね。それならその方向でいいや。


「もしも喋ったら……分かるよね?」


 危害を加えるとかそういう事は一切言わない。向こうが勝手に勘違いするだけ。脅しなんてそれで十分なのだ。ちゃんと脅しに使える能力はあるしね。


「ううっ、わかった。従おう」


 ガックリと肩を落とす部長。あれ? なんか私らが悪人みたいになってない?


 まあ留玉臣に任せたんだからそれはいいや。で、そのまま部長が帰るのにこっそりついていってた。家に帰ると優しそうな奥さんと可愛らしいお子さんが。ていうかあんな美人の奥さん居るのになんでセクハラなんかする必要あるのか。


「あなた、なんだかお疲れではありませんか?」

「うるさい、お前には関係……」


 おっとそんな美人さんに当たるのも無しですよ。再び声を出なくされて部長はそのまま寝室へ。倒れ込むようにベッドへダイブした。


 まあこれ以上はプライベートな話になりそう。という事で映像提供はテンペストでした。あ、留玉臣が戻って来た。私に(かしず)いてる。


「さすがはハイエルフ様。見事なお点前で」

「あー、うん。気付いた? そっか、気付いたよね。まあ、留玉臣がなんか危ないことやらかそうとしたら止めるつもりだったし」

「微妙に信頼されておりませんでしたか。これは手厳しい」


 いや、だってバトルジャンキーな吉備津彦さんの部下だよ? 発想が脳筋方面だと思うじゃない?


「我が一族は忍びの一族。桃様の目的を陰から支えるのが役目です」

「あ、あんたも忍びなんすか?」

「あんたもとは?」

「私らの同僚にも忍びの末裔とかおりますから」


 どうやら内調も多士済済らしい。それでいくと睦月さんもその一員だから有能だと思うんですけど、イマイチねえ。筋肉フェチさえなければいい人なんだけど。


「なんか睦月先輩不憫になってきました。一応、あれでも内調若手きってのエリートなんですよ。戦闘訓練も凄かったし」


 あれ? 睦月さん、そんなに優秀なん?

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[一言] >あれ? 睦月さん、そんなに優秀なん?  そしてどうなれば、筋肉フェチに育つん?
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