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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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753:予期せぬ再会

中等部も色々あるのです。

 そしてやってきた中等部。私は公立だったけど頭いい子多かったなあ。


「あの、すいません。今日参観日と聞いたのですが……」

「ああ、それやったら向こうの教室で……」

「玉藻前!?」

「ひとみ!?」


 そこに居たのは本醸あさひ……玉藻前である。


「あんた、今度は何企んでんの?」

「企んどるも何も、貴人の、ゆうの参観に来ただけどす」

「本当に?」

「嫌やなあ、疑り深うて」


 どうやら本当らしい。


「あっ、てことはルーも居るんじゃん!」


 そう言えばそうだね。ルーちゃんもか。ってロニさんは参観日来ないの?


「うーん、連絡取ってないから知らないよー。それにロニは割と放任主義みたいだしなー。第一、ルーちゃんが参観日を理解してるとは思わないよー」


 確かに。てことはこの三人が教室に並ぶのか。まあ大人しくしとけば良いかな? 目的地も一緒だしって事で三人で連れ立って行く。教室の方はもう授業が始まって居て何人か保護者の方も居るようだ。


 教室内はクーラーが効いている。何だこの夢のような空間は! 私なんて夏は暑くて冬は寒かったぞ! 室内ではちょうど数学の様で前では先生が方程式を黒板に書いていた。


「ではこの問題を……本醸さん、如月さん、霜月さん、解いてみなさい」


 おっ、ちょうど三人が当たった所だ。途中で入って来た私に気づいて香子ちゃんが一瞬びっくりしながらも嬉しそうな顔をした。やっぱり来て良かったな。


「どうせルーは解けないんだから出しても仕方ないよね」

「またゆうはルーの事バカにするのか!」

「バカにしてるんじゃなくてバカだって言ってるのよ」

「むきー!」


 ルーちゃんは目の前の敵に夢中でハルや私に気づいて無い様子。おっと香子ちゃんが動いた。ルーちゃんをそっと後ろから抱き締める……というか羽交い締めでは無いけど拘束だよね?


「ルーちゃん、落ち着いて」

「こーこ、でも……」

「ほら、ハルさんも来てますよ」

「あ、ホントだ。ハールー!」


 授業中なのもお構い無しにこっちに向かってぶんぶん手を振るルーちゃん。


「懐かれてんじゃん」

「まあ、一応家主だからそれなりには接してたけどさー。あと、私たち真祖と人狼族は盟友というか仲が良くなるみたいよー」


「霜月さん、如月さん早く黒板の問題を解きなさい」

「はい」

「わかった!」


 黒板の方ではゆう……貴人が問題を解いていた。最後の一問でつまづいてるみたい。香子ちゃんがそっと耳打ちする。まあ私には聞こえたんだけど。


「そこ、通分間違ってるよ」

「! 今直そうと思ったのよ!」


 ゆうは消してやり直し。その間に香子ちゃんが全部問題を解いて席へ戻る。ゆうもそれを追うように戻った。ルーちゃんは……一問目から頭抱えてるぞ? おい、葵さんが教えたんじゃなかったのか?


「葵さんはちゃんと四則演算まて出来るように教えてたけど……学校で勉強しなかったんだろうね。その辺は自業自得だよ」


 先生が痺れを切らして「もういい座りなさい」と言うまで頭を抱えていた。これは葵さんにもう一度先生として出動してもらわなきゃかもしれない。


 問題は香子ちゃんもゆうも全問正解だった。でもまあ軍配としては香子ちゃんに上がっただろう。


 数学の授業が終わって次の時間は体育だそうで更衣室に着替えに行くんだって。せっかくだから体育も見ていこう。ルーちゃんの見せ場だろうし。

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― 新着の感想 ―
[一言] >先生が痺れを切らして「もういい座りなさい」と言うまで頭を抱えていた  きびしいなぁ。  こっそりヒントをあげて、見に来た保護者へ良いところを見せる手助けを、先生はするモンだと思ってたけど…
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