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快適なエルフ生活の過ごし方  作者: ぺるがもん
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508:交渉人

牧野係長再登場!(誰?)

 ウカちゃんこと宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)は丁寧にそろばんを弾いていた。狐の手で器用だな。


「ひのふのみっと。とりあえず着手金がこれで成功報酬と時給がこんなもん。どや?」

「あー、悪くない数字ですね。じゃあインドラ様に話付けて来なきゃ」

「その辺はもう交渉済みです。向こうの財務は月読(つくよみ)に行ってもらいました」


 月読? なんか聞いた事あるよ。


「あー、兄貴かあ。大丈夫なんか?」

「まあそろそろ仕事してもらわなきゃいけませんから」


 あ、お二人のご兄弟でしたか。確かに三姉弟だもんね。


「そういう訳なので早速よろしくお願いします」


 そう言い残すと天照大御神様は消えてしまった。最後まで光ってて何がなんやらわからんかったなあ。


「実務的な話は私が」


 ウカちゃんが私たちと一緒に来るの?


「一応成果給ですからちゃんと見とかないといけないんですよ」

「そうだね。じゃあよろしくお願いします、ウカさん」

「あのー、ひとみさん」

「なあに?」

「大江山ってどこにあるんですか?」

「えーと、京都だね」

「あっ、じゃあ泊まりがけですね!」

「うんうん、頑張っておいで」

「え? ひとみさんは一緒じゃないんですか?」


 いや、だってねえ。交渉のメインは楓ちゃんだし。私は別に資金とか出してもらってないし。


「お姉様、心配ご無用ですわ」


 そうだね、楓ちゃんには澪ちゃんがついてるから安心だよね。


「ハルさんが全部出してくれるそうですから」

「は?」


 なんでハルが出て来るの?


「もっしもーし、話は聞かせてもらったよー。 もちろん私も行くよ。秋の京都かあ。楽しみだなあー」


 完全に観光気分だ、コレ。


「まあまあ観光は終わってからにしましょう」


 電話口の向こうでは葵さんも居るらしい。やあ、これはもう言っても無駄そうだね。


「わかったわかった。それなら私は有給申請するから取れたら一緒に行くよ」

「有給って申請したら取れる様なもんじゃないのー? もし取れないならおかしいよねー。TOBでも掛けちゃうー?」

「.......金融機関にTOB掛けたら目立つでしょうが」


 普通の会社なら掛けても報道されなかったりするが、金融機関だとどんなに小さくても大騒ぎになるだろう。


「ちゃんと有給もぎ取ってくるから」

「わーい、やったー! ひとみさんと旅行だ!」


 楓ちゃんが小躍りしながら喜んでる。いや、ついさっきまでギリシャ一緒に行ってたよね?


 次の日、会社で支店長に有給の申請をしました。


「この忙しい時期に有給かね」

「あの、ボーナス前ですし大して忙しくはないと思いますが」

「やれやれ、年金旅行の手配やらやる事は沢山あるだろうに」


 去年の年金旅行は散々だったからなあ。悪は滅びたからいいと思うけど。


「その辺は帰ってから.......」

「支店長、行かせてあげてくれませんか?」


 おや、牧野係長。珍しいな。


「うーん、まあ係長の君がそういうのであれば」


 あっさりだな! お礼言っとこう。


「あの、ありがとうございました、牧野係長」

「いやいや福利厚生も私たちの仕事のうちだからね。京都、楽しんでくると良いよ」

「あ、はい。ありがとうございます。ちゃんとお土産買ってきますね」

「そうだね。生八つ橋がいいかなあ」

「了解です」


 牧野係長には生八つ橋.......あれ? 私、京都に行くって言ったっけ?

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