503:DOOMSDAY
今は耐えるのみ.......
晶龍君とブランちゃんの乱入で空気が変わった。
「小さいながらもなかなか効く打撃を打つな。名前を聞こうか」
「東海青龍王が一子、晶龍だ!」
「ほほう、龍王の血族か.......恨みは無いが引っ込んでいて貰おう!」
「当たるか、よ!」
クレイオスのパンチを避ける晶龍君。まあルークががっちり抑え込もうとしてる中での反撃だから当然か。
「二人ともご苦労ご苦労ー。私らにもやらせてねー!」
ハルの身体が黒い霧に変わる。
「可愛い妹分を傷つける訳にはいかないから本気でいくよー」
「ハルさん、私の事そんな風に思ってたんですのね」
「あっ、ち、違う、違うよ? ライバル、そう、ライバルなんだよ!」
思わず澪ちゃんに向き直って弁明しちゃうハル。そこにクレイオスの攻撃が飛来する。
「いや、霧化してるから聞かんってばー。じゃあこっちの番だね。吸精の抱擁」
魔法? いや、そんな素振りはなかった。という事はあれは純粋な真祖の能力!
「なっ、力が吸われる!?」
「離れよ弟者! そやつは生命力を吸わせて衰弱させるつもりだぞ!」
慌てて距離を取ろうとするクレイオス。完全にこちらが押している。
「ハル、やるじゃねえか」
「ちゃんとハルお姉様って呼べよー」
晶龍君が再び拳を振り上げた。
「飛龍天衝破!」
そのまま顎先に突っ込んで行ってかち上げる。踏みとどまるパワーはなかったみたいでクレイオスは倒れた。
「クレイオス! おのれ.......」
コイオスがブチ切れそうだ。なんか周りで魔法陣みたいなのを次々と展開している。
「槍よ」
槍の穂先が次々と魔法陣から表れ、みんなに向かって飛んでいく!
「させません! 捉える!」
「ウォーターバリア!」
葵さんが水の膜を作って速度を弱め、澪ちゃんが触手でことごとく槍を掴む。
「バカめ。計算通りだ。蟻地獄!」
槍を掴んだところから空間が歪んで行って.......
「斬!」
すぱーんとぶったぎれた。リヴァイアサンがついてるとはいえ、空間切っちゃったよ琴葉さん。澪ちゃんはちゃんと無事。楓ちゃんがその横をすり抜けてドロップキック。コイオスはまるでそのコースが分かっているかのように避けた。
「ふむ、発動するまで時間はかかったが久々だったのだ。これはこれでよしとしよう」
「まるで楓の攻撃が分かっていた様な避け方ですわね」
「分かるか? その通りだよ。未来視の魔眼だ」
えーと、つまり何でもかんでも予測して避けちゃうってこと? そんなのずるい。チートかよ!
「ついでに、目覚めよ弟者」
「ううっ、油断した。兄者、その眼をオレにも」
「良かろう。ほれ」
「おお、分かる、分かるぞ。これで負ける事は無くなったな」
倍率ドン、さらに倍かよ!
「喰らえ、星光乱舞!」
無数の星の光がみんなを襲う。あの速度なら避けられる.......いや、避けた所に避けられないタイミングの攻撃が飛んできてる! みんな吹っ飛んだ! 睦月さんと琴葉さんがモロに喰らってぶっ倒れた。
「威力は加減してある。直ぐには死なん」
「人間などは後回しで良い。あいつらを先に片付けるぞ」
「わかったぜ、兄者、星光乱舞!」
聖闘士には二度同じ技は通用しないけどみんなは違うだろうし、どうすれば.......
「! ルークたち!」
「お"お"ーん"」
ルークが立ちはだかるように攻撃を受け止めて.......そのまま送還されていった。耐久力が持たなかったのだ。




