501:ティタノマキア
宇宙は崩壊させない様に頑張ります。
凄まじい地響きが戦場を襲った。えっ、なんなの、これ?
「ふははははは! 見るがいい! これが我らが切り札、ヘカトンケイルだ!」
「なにぃー!」
いや、なんで驚いてんのがゼウスなの? あと、ヘラ様も。
「お前たち、何故ヘカトンケイルがここに」
「ゼウス様! 我々はヘカトンケイルを飼い慣らす事に成功したのです。見てください。醜いながらも力はありそうですし、番人にしておくには勿体ない戦力。これでギリシャ神界に勝利をもたらしましょうぞ!」
「アホかー! 早く番人に戻さんか! でないと奴らが.......」
ん? 先程のよりもより一層大きな地響きが。
「地上か。どれくらいぶりかな兄者」
「もう覚えとらんよ弟者」
姿を現したのは二人の巨人。
「コイオス、クレイオス!」
どうやら二人の巨人の名前らしい。
「何しにでてきた、コイオス!」
「おや、ゼウスの小僧じゃないか。久しぶりだなあ。お前に魔法を教えてやったのは私だというのにつれないもんだ」
「黙れ、タルタロスに戻れ!」
「これはこれは.......冷たいもんだ。もうちょい地上を堪能させてくれよ。コキュートスは退屈だったからな」
コキュートスとやらに閉じ込めていた奴らが出て来たらしい。なんかかなりやばげだ。
「ご安心ください、ゼウス様。こんな閉じ込められていただけの奴ら、門番たるヘカトンケイルで押し返してみせましょう!」
ヘカトンケイルが吠えて二人の巨人に向かっていった。
「阿呆。空のある場所で星の神たるこのクレイオスに勝てるものかよ!」
空が真っ黒に染まって.......隕石?
「メテオレイン」
地の底に響くような声がしたと同時に無数の隕石がヘカトンケイルの上に降り注いだ。
「不意さえつかれなければどうということは無い」
みんなのところは離れてるから被害なかったみたいだけど、呆然としている。そりゃまあ目の前にこれでもかと隕石で絨毯爆撃されたらそうなるよねえ。
「くっ!」
「おっとゼウス。あんたはそこに居ろ。いや便利な結界があったから利用させてもらったよ。この程度知恵の神コイオスには造作もない」
結界から出られない!? しかもここに居るのは全員主神格。出たら秒で終わるのに.......
「まあハイエルフが居ればそうだろうがギリシャだけなら勝つのはかなり厳しいぞ」
え? あの人らそんなに強いの?
「最悪じゃな。長引くと霜の巨人まで出てくる可能性がある」
それって神々の黄昏まで始まっちゃう系?
そんな奴ら相手に澪ちゃんたちでどうしろってのよ!
「しかし、この結界から出るのはかなりかかりそうではあるのだが.......」
「いいから早くやんなさい!」
私じゃ魔術的な内容は分からないんだから。いや、力任せに魔力使うことは出来るし、イメージなら容易いんだけど、鍵穴にあった鍵を見つけるみたいなのは無理。力技で壊せばいいって? いや、壊して開かなくなったらいよいよおしまいでしょ!
「うわー」
「助けてくれー!」
逃げ惑う半神たち。使えねえ。みんなはどうやって.......葵さんが防御してるみたいだ。龍玉ありがとう。
「兄者、こいつらは他の奴らと違うみたいだぜ」
「弟者落ち着け。ふむ、そういえばギリシャ神界の奴らとは敵対してたみたいだしなあ」
おっ、これは交渉次第ではなんとかなるのでは?




