1158:vsメディシンマン
シャーマンにしようかと思ったけどなんというか占事略決とか奇門遁甲とか出したくなるのでやめました。
その後、マチェ子さんにショバ代とマージンを支払って……ぼったくりじゃん。まあ儲けるためにやった訳じゃないから構わないけども。豊さんと先輩の給料分はちゃんと出せたよ。このまま田舎に帰るんだって。先輩はそのうち退職の挨拶に行くって言ってた。正直寂しくなるなあ。入った時から良くしてもらったからね、先輩には。
マチェ子さんの方が一息ついたのでレミーたちとの決戦に向かう。私、ハル、葵さん、楓ちゃん、澪ちゃん、ロニさん、ニアだ。いや多いな。審判員として睦月さんと篠原さんも来た。まあ日本側のエージェントって感じ? いや、戦うんかどうかは知らんけど。
のんびりしてたらレミーが高いところから見下ろして来た。
「良く来たわね。ここがあなたたちの墓場……ねえ、ちょっと人数多くない?」
「敵の指定したところにノコノコ言われた人数で来ると思った?」
「いや、正直思ってたけど」
どうやら正々堂々勝負をしたかったらしい。なるほど、実は熱血系かな?
「これじゃあ伏兵も意味なさそうね」
前言撤回。ノコノコ来てたら暗闇からマシンガンが嘲るように火を噴く所だったわ。いや、効かないけどさ。あ、でも睦月さんと篠原さんには通用するのか。
レミーがパッと手を上げるとその後ろから五人の人影が。
「五戦勝負で先に三勝した方の勝利よ」
「あ、うん。規制は?」
「まずターゲット。あなたは参加しちゃダメ。賞品だからね」
えー、賞品扱いですか? まあこれは予想の範囲内だ。だいたい、私の身柄が必要なんだから私を傷付けるような真似は出来ないはず。……物理的に傷付けられるかはまた別として。
「最初はオレに行かせてもらおうか」
レミーの後ろから黒フードの男が出て来た。えーとメディカルマンだっけ?
「メディシンマンだ。さあ、最初に惨たらしく死にたいのは誰だ?」
いやらしそうな視線が私たちを舐めまわすように見て……葵さんのところで凝視して私はチラ見だった。コノヤロウ。いや、見られたかった訳では無いけど、なんかこう尊厳というものがね。
「最初は私が行きますわ」
澪ちゃん登場である。相手気持ち悪いけど大丈夫?
「ご安心ください。お姉様に勝利を! そしてお姉様を隅々までぐふふふ」
ちょっと澪ちゃん、おうち帰ってくれるかな?
「冗談ですわ、お姉様。ともかくあの男はお任せ下さい」
そして対峙する二人。メディシンマンが口を開く。
「ようこそ勇気あるものよ。だが無謀と勇敢は意味が違うものだ。それを教えてやろう。その肉体にな! ぐふふ」
「あなたみたいなゲスの極みにお姉様を愛でる資格はありません!」
「え? あ、いや、愛で甲斐無いし」
くそう、お前ら! 覚えてろよ! 今ならあの二人の真ん中にイフリート召喚すればなんとか……
「ではこちらからいきますわ!」
澪ちゃんはいつもの触手……黄金色の霧を展開させた。あれをかわすのは難しいよ。霧の中を濡れないで歩く様なものだからね。
「そんなもの我がトーテムにとってはなんの意味もない」
は? トーテム? ポールでも立てるの?
「オウル!」
霧の中に何かが降り立った。いや、私は見えてるんだけどね。どこからともなく飛来したフクロウ。うん、賢そうだね。
「ホーホー」
「なるほど、この霧は変幻自在に変化する、と。しかも風ではなんともならない。厄介ですねえ」
なっ、今の一瞬で澪ちゃんの霧を解析しただと!?




