SIDE STORY 俊ver
俺の名前は會田俊。ここだけの話、宗教人間だ。このことを知っているのは優希だけだ。俺はとあることがきっかけに優希を、うちの宗教に入れた。我が宗教の宗教人を法華講員という。
「俊、本当にありがとうな。」
優希はハメられた。とある女子に冤罪なのに先生にチクられた。優希は相当落ち込んでいた。だから優希を法華講員にした。勿論正しい宗教だからな。
「優希、気にするなよ。お寺の支部の皆が味方になるさ。」
「ちゃんと御本尊様に手を合わせるよ。」
今日は俺と優希で総本山に行った。
「総本山で大きいね。目の前に富士山があるし。」
「優希は総本山初めてだよね?」
「ああ、来て良かったよ。良い人たちだし、良い宗教だ。」
「これでアナウンサーになれると良いね。」
「なってみせるよ。そのためには御本尊様の力が必要だけどね。」
2人で将来を誓い合った。
俺は家族で法華員だけど優希は原田家の中で唯一の法華講員なので、わざわざお寺に通わなければいけない。家に御本尊様がいないからだ。だけど優希は、逆にこれで良いと思っている。逆境からのスタートしようと言うのだ。そういう所を俺は見習いたい。 俊ver終わり