最終話 頑張れベニショウ
「何話してたんですか?」
「恋バナ。」
「優希も幸せになれよ。」
言われなくても分かってるから。アナウンサーにもなるから。
「所で優希の好きな人ってどういう人?」
「そうか智晴ちゃん知らないんだもんね。それはもう美人で。」
「明日香さん止めてくださいよ。」
「その子の名前は?」
「熊谷麻美。中学校の同級生。」
「私その子に負けたんだね。...優希、告白成功させなね。」
今どうこう言えるようなことではない。
「んで、ベニショウいつ智晴に告白するの?」
イチゴオレを飲みながらベニショウに言った。
「どうやって呼び出せばいいんだろう。」
本当にへタレだな。
「分かったよ。俺が呼び出すから、そこからは自分で頑張りな。」
「うん。」
外で遊んでいた智晴に声をかけた。
「智晴、少しだけ時間良い。すぐ終わる。」
智晴が走ってきた。
「何?」
「ベニショウが放課後話があるって。放送部の部室開けておくね。」
「う...うん。」
何してるんだ俺…。
放課後になってベニショウは先に部室に来ていた。
「俺ら外で見ているから。」
後から智晴が部室に来た。
「ベニショウ、話って何?」
「俺、前から...好きだよ。俺と付き合てください。」
智晴はキョトンとしている。
「ベニショウ、本気?」
「本気だよ。」
「...私のこと大切にしてくれる?」
「当然だよ。」
「上からだけど…、良いよ。付き合おう。」
「やったー。」
「テンション低いんじゃないの?」
我らがベニショウ。僕らのベニショウ。頑張れベニショウ。これからも成長しろよベニショウ。皆応援しているからな。 終わり