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うちの姉が最強すぎる理由~異世界修業録~  作者: 月詠 穹
新たなる世界へ
11/27

異世界へ(2)ーエレナ解放ー

眠いです。更新はまた週末に。

よろしくお願いします。

『将、響と茜を頼むぞ。必ず無事に帰って来い』


父が、異世界に旅立つ前日言った言葉。


将は、新たな世界を目の当たりにして再度身を引き締めた。


(姉さん達を守って三人で帰る。必ず)


決意する将を横で見ていた響もまた前日の母の言葉を思い返していた。

『貴女の思う通りに決めなさい。異世界(こきょう)に残るのかどうかを。私達は受け入れますから』

母は、そう言うと響を強く抱きしめた。

響も母を抱きしめ、しばらくはそのままだった。


『私は必ず帰る。お父様とお母様の所へ。将達と一緒に』


響も再度決意をする。

しかしこの決意が、その後の響自身の心を苦しめる事になるとは、今の響には知るよしも無かった。


茜は景色を見て興奮したのか、目の前の高原を走り回り出した。

「スゴイスゴイ!ホントに異世界に来ちゃったよー!!!」


「あまり遠くに行かないで下さいねー」

英玲奈が茜に叫ぶ。

「ハーイ!」

走り回りながら返事をする茜。


響達は3人共に、学校の制服を着ていた。

勿論、普段着と稽古着やジャージ等、他の衣類と日常用品をバックパックやキャリーケースに入れて持って来ている。

制服は正装にもなる為、両親と英玲奈にこの後必要になると言われた為だ。


「日本に比べて、気温が随分すごしやすそうですね?」

響が英玲奈に尋ねる。

「はい。この国、イクステリア王国は一年を通してすごしやすい気候です。日本で言えば季節は春と秋の二つですね。若干の気温の変化はありますが」


「そうですか...って、英玲奈さん?何かいつもと容姿が違って来てませんか?」

英玲奈を見て響が驚いて尋ねた。


「ええ、確かに。魔法で容姿変化の術をかけていましたから。こちらでは一先ず、本来の姿に戻します」

そう言うと段々と英玲奈の容姿が変わり、耳も長くなる。そして遂に本来の姿に戻った。

着ていた黒の上下のパンツスーツも体型に合わせて変化した。


「えっ?それが英玲奈さんの本当の姿...」


響が呟き固まった。


その姿は、背丈が160cm位になりブロンドヘアも腰の辺りまで長い。顔立ちも少し幼くなった。響達とほぼ年格好は変わらない姿だ。

つまり、若返った容姿になった。

そして響同様に容姿端麗なのは言うまでもない。


「はい、この姿が本来の私です。あちらでは諸事情の為、容姿の年齢を上げてましたから」


確かにこの姿は誰が見ても10代だ。とても単独行動で西蓮寺家の業務はさせれない。色々な意味で。


響が我に返ると、隣でのぼせた顔の将が固まってエレナを見ていた。


エレナも将の視線に気付き悪戯っぽく微笑んで、その場でくるりと身体を回して将に尋ねた。


「将様、私の本来の姿は如何です?お気に召しましたか?」


「え?えっと...」

しどろもどろな将。

そんな将の様子を見てムッと頬を膨らませて不機嫌そうな響。


英玲奈は二人を見てニヤリと笑い更に追撃。爆弾を投下した。


「響様と、どちらがお好みですか?」


「なっ、何をっ!?」

響が頬を真っ赤にして、声を裏返して叫ぶ。


「はい!?」

将も同じく頬を真っ赤に染めて叫ぶ。


「あらあら?この間お二人をお迎えに行った時、随分良(あまい雰囲気(ムード)でしたから、そうなのかと、、、」

またニヤリと笑って尋ねるエレナ。


「「.....」」


二人は固まった。


「違いました?」


「「違います!!!」」


ハッと二人同時に我に返り、叫んで反論する。


「え~、そうでしたか~?まぁ、そう言うことにしておきましょうか。今のところは」

ニヤニヤしながらエレナは言って、用意していた装備を身につけた。 

必死になって、否定を続ける響だか、頬は赤く染まり説得力は全くない。

「だっ、だから、誤解ですからって、聞いてますか?エレナさん!?」


「はいはい、聞いてますよー。こういう事は素直にならないと後悔しますよ?響様」


全く信じていない風のエレナは更に追撃しつつ身支度を終えた。腰にレイピアと幾つかの装備を携え、背にバックパックを背負い直した。


「うっ...」


響は頬を染め絶句しうつ向いた。


どうやらエレナは容姿変化を解いた時、身も心も若返り毒舌の切れ味も鋭く戻った様だった。





















響「エレナさん、お父様、お母様にまさか?」


エレナ「大丈夫ですよ?凛様は味方です。ご安心を」


響「エレナさんのバカ~(泣)」


エレナ「馬鹿とは何ですか。馬鹿とは。全く仕方のないお嬢様ですね」


茜「お姉ちゃん、頑張ってね!」


響「もう、イヤ」





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