その4 朝ごはんと魔術と変身と
更新が遅れました。すみません。
感想のおかげでここから少し書き方を変えました。
感想。評価。批判など、どしどしお願いします。
「おおー!このみそ汁美味しい!」
みそ汁がこんなに美味しいとは思わなかった。白米がこんなに美味しいとは思わなかった。焼き鮭がこんなに美味しいとは思わなかった。納豆がこんなに美味しいとは思わなかった。
現在俺はブレザーの制服を着て、なびが作ってくれた、朝ごはんを食べている。
机の上で目の前にはなびがニコニコしながらイスに座っており、
「どうじゃ?うまいか?おいしいか?」と聞いてくるのだが、
「おいしいに決まってるだろ!やばいぞこれは!なんというか、うまい!」
「うむ。それは良かった!」
自分のボキャブラリーに絶望しながら、食べ進めていく。ウメーーーーーーー!
この朝ごはんで一番うまいのはやはりみそ汁だ。みその味、匂いが食欲を刺激し、一口飲めばあら不思議!口の中に幸せが広がる!
みそ汁の中には細かく切ったネギ。そして豆腐。さらにはなめこが入っており・・・・ウメーーーーーーー!
「喜んでくれて、作ったワシもうれしいのーー」
「本当にうまいからな。これはみそ汁の店を出せるぞ。」
「いや流石にそれは言い過ぎじゃ。」
「いやいや本当だって!」
「いやいやいや、貴様は知らないだろうが、店を出すには土地や保健所の検査とかやらなくちゃいけないことがたくさんあるのじゃぞ!だから店は出せん。」
「・・そこまで言われると・・・」
とそんな感じになびと楽しく談笑してると、
「そろそろ学校へ行ってこい。」
と言われたので、登校開始だ!
「じゃあ、行ってきます。」
そう言って玄関に手さげのカバンと共に行こうとすると、
「ああ、ちょっと待て。ちちちちちぷいぷいぴー!」
・・・・・・・・なびが壊れた!
救急車か?いや、まずは頭を叩くか?えーーーと、
「よし!変身完了じゃ!」
そう言ったなびはなんだかとても小さくなっていた。
・・・・・・・アレアレアレ?なびってこんなに小さかったっケ?
・・・・・・・アレアレアレ?なびってこんなにデフォルメな顔してたっけ?
・・・・・・・アレアレアレ?なびってこんなにぬいぐるみ感あったけ?
なにが起こったか分からず困っていると、
「どうした?この姿はワシの究極魔術その42[ミニキャラ化]じゃ。この魔術によってワシはデフォルメ化してまるで小さなぬいぐるみのようになるのじゃ!」
・・・・なにそれーーーーーー!
どうりで小さいわけだよ!デフォルメでさらに可愛くなってるわけだよ!
「すげーなこの世界。まさか魔術が存在するとは。」
「いや、魔術を使えるのはこの世界では数人ほどじゃ。この世界の人類は魔術が本当に存在していることは知らないのじゃ。」
「なるほど、っていうか小さくなった影響か声がいちいち聞き取りづらいぞ」
「おっ?そうか。なら、なむなむナムル!」
またおかしなことを。そんなことを思ってなびを見ていると、
(もしもし、聴こえるかー?)
・・・・はーーーー?なんかなびの声が頭に響くんだけど!とてつもないおかしな感覚に襲われる。
(これはワシの究極魔術その18[頭に響くワシの声]じゃ。今貴様の頭に直接声を届かせています。)
うん・・・・いちいちスゲーよ。
「でもそんなに小さくなってどうするんだ?ナビに会いに行くのか?」
(いや、貴様の学校についていこうと思ってな。)
「はーーー?いやいやいやなにそれ!」
まさかなびがついてくるとは思わなかった。まじかよ。なんのために?
(ワシは貴様の攻略のナビゲートをする役があるからな。一緒に学校に行って貴様を導いてやろうぞ。)
・・・・・・マジですか。