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エロゲ攻略は簡単ですか?  作者: 大黒
第一章 異世界へ──攻略開始。
11/18

その10 ナンパとパンダと必殺技と

パンダ!

前回までの粗すじ

葉山がナンパされていた。以上!


・・・・さーーーーてどうしよう?葉山を助けることは決まっているが、問題はその方法だ。今葉山をナンパしているのは男3名。全員ピアスしてるし髪も染めている。1人は2メートルの長身。次はぽちゃり。そして最後はとんでもないほど筋肉がついている。やべーょ。怖いよ。


あ、でもピアスして髪を染めているからって不良なわけじゃないし。もしかしたら良い人かも!そう考えたものの、

・・・だめだ! 見た目から力強い偏見が生まれてしまう!こういうことから争いが始まるのか!


・・・俺はケンカは強くない。一応ここは異世界だが俺にはチートな能力はないし、この世界には魔法もない。

(どうしようなび?)

(うん、頑張れ)


丸投げかよ!仕方ない!

(俺やるぞーーーーー!)

(いけーーーーーーーーーーー!)

俺は無心で走る。


「葉山行くぞ!」

「ふぇ?!」

俺は勢いよく葉山の手を取って出口に向かう。しかし


「うーおいごらーーーー!」

「俺たちがナンパしてたんだぜーーー!」

「誰の許可を取ったんだよーーー!」

不良軍団に止められてしまった。不良達の1人が葉山の手をつかんでしまっていたのだ。


クソーーーー。どうすれば!


・・・・仕方ない!今こそ俺の中に眠る最強の必殺技を発動するとしよう!


(うん?お主そんな技を持っていたか?)

なびが不思議な反応をする。


(まあ、お前は知らないだろうな。見てろ!)

「あ!あんなところにパンダがいる!」

俺は大声で嘘をついた。

(アホくさ)

なびがものすごく冷めた声で俺をディスる。

しかし俺は自信満々だった。なぜなら、

「どこだパンダーーーー!」

「探せ!」

「写真撮るぞーーーー」

不良達3人はすっかりパンダに夢中だ。まあそうだろう。パンダかわいいもんね。


そして3人が俺たちから気おそらしたこの瞬間!

俺は葉山を連れて走る。

出口に出る瞬間お会計の金をレジに置き、見事、俺たちは脱出に成功したのだった。








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