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黒髪のマキ  作者: Rainbowproject
12/18

第十二章【黒髪の双子】

― 一週間後・・・


マキは独り、イタリアへ向かった。

父に会いに行くために。

そして、双子の姉ミキに会いに行くために。


マキ (久しぶりだなぁ・・・)





待ち合わせ場所には、すでに二人がいた。




ミキ 「マキ!!」


マキ 「ミキ・・・!」




マキより少し長めの黒髪が跳ねる。

その後ろから、微笑みながら父が歩いてきた。




マキのお父さん 「久しぶり、元気そうでよかった」


ミキ 「家に行きましょ、車に乗って」


マキ 「うん」





― 十分後・・・


マキは父の運転する黒い車に揺られて、家へと向かった。




ミキ 「本当に久しぶりだけど、変わらないね」


マキ 「そう?・・・でも、ミキも変わってない」


ミキ 「・・・向こうはどう?」


マキ 「んー・・・みんな元気だし、私もピアノ続けてて・・・ミキが思ってる通りかな?」


ミキ 「安心したわ・・・」




ミキはそっと微笑むと、窓から遠くを眺めた。




マキのお父さん 「着いたよ」


マキ 「・・・懐かしい!」




マキ達は車を降りた。

家の一階はバイオリンやビオラを作る工房になっていて、窓ガラスから中の様子が見える。

小さいけれど、温かみのある家だ。




ミキ 「さ、あがって。何か食べる?」


マキ 「ありがとう。・・・とりあえず、コーヒーをもらおうかな?」


ミキ 「分かったわ」


マキのお父さん 「落ち着いたら、街を案内しつつご飯でも食べて来たら?」


ミキ 「いいわね!そうしましょう」


マキ 「うん」


マキのお父さん 「マキ、近況を報告してくれ」


マキ 「うん。最近は・・・」






― 三十分後・・・


マキのお父さん 「そうか・・・高校も楽しんでいるみたいで良かった」


マキ 「うん。もうすぐコーラスコンクールもあるし」


ミキ 「それは楽しみね」


マキのお父さん 「マキ、イタリアも楽しんでいってくれよ」


マキ 「ありがとう」


ミキ 「じゃ、そろそろ出かけましょうか」


マキ 「うん」








― 十分後・・・


マキ 「わぁ・・・やっぱり日本とは全然違うな、街並み」


ミキ 「そうでしょう?・・・あ、ここのお店にしましょ、美味しいから」


マキ 「うん」


二人はレストランに入った。







― 十五分後・・・


マキ 「ん、パスタもピザも美味しい」


ミキ 「でしょ?よかった~」


マキ 「ミキの近況も聞かせてよ」


ミキ 「私か~・・・そうだなぁ、もうすっかりこっちの生活に慣れちゃった感じかな」


マキ 「今後やりたいこととかあるの?」


ミキ 「どうしよう・・・でも、しばらくはこのままかな?日本に帰りたくなることもあるけど、色んなことが学べるから。それに、お父さんもいるし」


マキ 「そっか」


ミキ 「・・・でも、気持ち的にはいつもマキの隣にいるつもりだから」


マキ 「私もだよ」







―双子の姉妹は、今までの事だけでなく、未来も語り合った。そして二人だけの秘密の話も。


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