表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
唐辛子のような日々  作者: ミト
16/16

スルメは噛めば噛むほど味が出る

その後、鈴香さんとは物販を一通り見てその会場を後にした。



帰路の道中、鈴香さんとはたわいのない会話をしながら歩いて帰ったのだが、

私は田宮さんの言葉が頭から離れず、鈴香さんの言葉が頭に入らなかった。


…NAR株式会社が何故この団体を調べているのだろう?

この団体が不正やいかがわしい事をしているなら、企業と言うより警察のような組織が動くはずだから、犯罪ではない何かを知りたいという事は想像出来る。

でも売上げや販売の邪魔になる存在だとしたら、無添加や環境に配慮した販売行為は寧ろ見習うべき存在、何か腑に落ちない気持ちがあるものの考えが及ばなく、考えることを諦めた。




帰宅をしてから、会場で買った歯磨き粉を手にしてソファーで眺めていた。



…NAR株式会社ってどんな会社なのだろう?

気付けば私はパソコンの前に座りNAR株式会社を調べていた。





 概要:日本を代表する日用品メーカー

    現在では医薬、ペット用品や化粧品なども製造販売しており原料から製造販売と国内外に     営業・販売拠点を持っている


 沿革: 1923年-創業者安藤喜一郎が現NAR株式会社の前身「安藤商店」を創業

     1930年-家事用品について科学的に研究するため「安藤科学研究所」を設立

     1947年-戦後復興の景気回復の波に乗り製薬会社、医薬品会社、食品メーカー等積極的

         に吸収合併を繰り返す

     1970年-安藤商店から現NAR株式会社に変更

     1975年-高度経済成長期に入り輸出を積極的に行い世界のNARと呼ばれる

     1982年-韓国LCグループの製薬部門を買収し日用品メーカーから医薬品事業に力を入れ

         新事業展開を試みだす

     2013年-米国のケインズ社、中国の有限公司很幸福社を買収などなど現在に至る


 関連会社:国内18社

      海外24社(18か国)




日本経済の歴史の波に乗り理想的に成長を繰り返してきた企業だ。

あまりに理想的過ぎてなんだか違和感が残るが、本当にこんな事が可能なのだろうか?



私は念のため「NAR株式会社 企業の闇」と検索してみた。



特に気になる結果はヒットしなかったが、数ページ進んだ後に少しだけネガティブな記事が載っていた。

それは、NAR株式会社が1982年の韓国企業LCグループの製薬部門を買収してからある薬に注目をしたということだった。


その薬はダイエット食品として売り出されウエハウスやクッキー、チョコレートなどとして販売された商品だ。

多くの女性に好まれ、その当時はちょっとした効く健食してブームになった食べ物

痩せるだけでなく、元気にもなる万能商品として日本のみならず世界でもヒットした商品となった。

しかし、1年ほどで販売中止をして何故か誰もその事には触れず、闇に葬られたかの如く、口にするものはいなくなってしまった。



あるジャーナリストが調べたところによると、成分中に微量のメタンフェタミンが含まれており、中枢神経興奮作用があるとの事だ。

いわゆる覚せい剤の一種みたいだ。

ただ日本での当時は政治家も厚生労働省も動くことは無く、数年経ち商品を研究施設で調べた時には成分をすでにメーカーは入れるのを止めていたのか、特に有害成分は検出されなかった。



その当時あくまで噂としてかたずけられたため、真実は闇に葬られたとそのジャーナリストは語っていた。


いつの世も小さな力は大きな力に支配され、悪も正義となる理不尽な世界だという事は理解している。

だが我々はそれに屈する事なく抗っていく事の大切さも持ち続けないといけない事も大切だとその

ジャーナリストは最後に記していた。







…そしてそのジャーナリストの名は田宮昇と書かれていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ