学園寮(1)
あれ、章立てってどうやってするのでしょうか^^;
【九ノ月】王立学園 学園寮
学園生達は長期の夏季休暇を終えて、王立学園に集まっています。かく云う自分もワーランド領に一週間ほど強制的に……、いや、自主的に戻り、鋭気を養ってきました。
あらゆるやる気や生気を失って、現在に至ります。
どうして世の中っていろいろな問題があるのでしょうね、てへへへへ。
自分には異母弟がいます。1級下で名前はパール・ワーランド。
義母からみて、自分が仮想敵であったことから、パール君は幼少期から自分を少なくとも味方であるという認識は一切なく、その感覚は人格に溶け込んでいる状況です。
はい、もう貴族あるあるなのですね。
なので、自分は無駄に和解するとかという考えは一切ありません。ただ、パール個人自身に大きな責がないと自分は思っています。まあ、俺、実質上、人勢経験そこそこの大人なので……
あまりパールには関わる気はないけれど、変な勢力に巻き込まれて兄のようなおかしい行動を取らないように、友人たちにいろいろ支援をお願いする程度のことはしてきました。
「兄上、今更ながら私と話をしたいとは、どういった事情でしょうか。」
今、寮にてパール君とお話しています。友人であるジャンとモーリーに仲介をお願いしました。
懐かしの学園寮。元級友との縁は大事にしています。将来の職場の斡旋に加えて、長期休暇には将来の糧になる経験(過酷なアルバイトとも云う)を提供しています。意外に寮のみんなも感謝してくれていて、新たに寮に入る子たちにも、ワーランド関連の仕事をいろいろ紹介してくれて……洗脳じゃないよ!本当だよ!!猫に手も借りたいんだって!!
こほん……
さて、もう貴族あるあるなのですが、同じ家でも派閥が異なると、赤の他人になるのが貴族というものです(例外はあるかもしれない)。
ワーランド領のように田舎の地域だと、ここに私情や甘えや楽観的思考が混ざりこみ、「片方に都合の良い変な親密さ」ぽいものが発生するのですが、寮での人間関係がうまく作用したのでしょうか、パールは一定の礼儀を保って自分に接してきました。
これが兄なら、「片方に都合の良い変な親密さ」を前面に押し出して、「リード、お前はワーランド家嫡子の弟なんだから、兄の云う事を聞くのは当たり前だ」という雰囲気を前面に押し出してくるでしょうね。
「注意喚起……だね。特に自分はそうだけれど、ダルトームに対して様々な妨害工作が行われている。根も葉もない噂を通り越して、悪質な作り話が飛び交っていて、いろいろなところで「嫌がらせ」をされているような状況だ。」




