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第309話「百人目」
朝。
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近衛本部。
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静かな空気だった。
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以前なら。
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朝礼の声が響いた。
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鎧の音。
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足音。
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報告。
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今は少ない。
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一人の隊長が。
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書類を受け取る。
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退役願い。
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また一枚。
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また一人。
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数字を確認する。
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そして。
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少しだけ目を閉じた。
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「……百人目か」
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誰も返事をしない。
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できなかった。
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百という数字。
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それは。
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もう誤差ではない。
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偶然でもない。
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現実だった。
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近衛は。
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確実に削られていた。
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