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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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309/444

第309話「百人目」

 朝。


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 近衛本部。


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 静かな空気だった。


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 以前なら。


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 朝礼の声が響いた。


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 鎧の音。


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 足音。


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 報告。


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 今は少ない。


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 一人の隊長が。


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 書類を受け取る。


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 退役願い。


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 また一枚。


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 また一人。


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 数字を確認する。


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 そして。


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 少しだけ目を閉じた。


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「……百人目か」


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 誰も返事をしない。


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 できなかった。


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 百という数字。


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 それは。


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 もう誤差ではない。


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 偶然でもない。


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 現実だった。


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 近衛は。


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 確実に削られていた。


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(次話へ)

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