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裏切られた俺だけが覚醒した 《契約支配(ドミネーション・コントラクト)》 ――奪われたすべてを、奪い返す 〜今さら謝ってももう遅い〜  作者: 竜太郎


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第290話「遅れる隊商」

 昼。


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 王都南街道。


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 一つの隊商が止まっていた。


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 検問。


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 書類確認。


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 荷物確認。


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 本来なら。


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 すぐ終わる。


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 だが。


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 終わらない。


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 担当者が足りない。


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 確認が遅い。


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 隊商の主が。


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 小さく息を吐く。


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「……最近多いな」


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 誰かが答える。


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「……王都は忙しいらしい」


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 噂だった。


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 だが。


---


 本当だった。


---


 王城の異常は。


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 少しずつ。


---


 街の動きへ影響し始めていた。


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 まだ小さい。


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 だが。


---


 確実だった。


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(次話へ)

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