275/444
第275話「広場の子供たち」
夕方。
---
王城前広場。
---
子供たちが走っていた。
---
笑い声。
---
足音。
---
露店。
---
人通り。
---
いつもの広場。
---
そして。
---
ゼル。
---
まだいる。
---
変わらない。
---
「ねえ」
---
「またいるよ」
---
小さな子供が指をさす。
---
「そうだな」
---
父親が答える。
---
それだけ。
---
騒がない。
---
驚かない。
---
異常だった。
---
だが。
---
広場にとっては。
---
もう景色だった。
---
子供たちは。
---
すぐ別の遊びを始める。
---
笑い声が戻る。
---
生活は続く。
---
恐怖の横で。
---
普通の日常が流れていた。
---
(次話へ)




