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第225話「減る視線」

 朝。


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 王城内部。


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 廊下。


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 窓際を歩く者が。


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 さらに減っていた。


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 以前なら。


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 外を見る者もいた。


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 だが。


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 今は違う。


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 見たくない。


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 それでも。


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 少しだけ。


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 見てしまう。


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 王城前。


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 ゼル。


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 まだいる。


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 変わらない。


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「……今日もか」


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 若い騎士が呟く。


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 返事はない。


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 隣の男も。


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 少しだけ目を閉じた。


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 分かる。


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 見た。


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 自分も。


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 朝。


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 確認してしまった。


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 まだいるか。


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 そして。


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 いる。


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 それだけで。


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 少しだけ。


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 気力が削れる。


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 一方。


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 最上階。


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 ヴァルディスは静かに窓を見る。


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「……見ない者ほど」


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「……見ている」


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 小さな声。


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 近くの騎士は。


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 言葉を返せなかった。


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