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第211話「今日もいる」
朝。
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王城前広場。
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露店。
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湯気。
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冷たい風。
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「……今日もいる」
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誰かが言う。
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驚きはない。
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ただ。
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確認。
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それだけ。
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ゼル。
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まだ動かない。
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王城を見る。
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静かに。
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変わらず。
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「……慣れるもんだな」
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男が呟く。
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「……怖いけどな」
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返事が返る。
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誰も近づかない。
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だが。
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もう。
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生活の中にいる。
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一方。
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近衛騎士たちは。
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その変化が怖かった。
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市民は慣れる。
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だが。
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自分たちは。
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慣れられない。
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温度差だけが。
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静かに疲労を積んでいた。
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