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第201話「広場の朝」
朝。
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王城前広場。
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人は減っていた。
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だが。
消えてはいない。
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屋台の影。
建物の窓。
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皆。
遠くから見ている。
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王城。
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そして。
ゼル。
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もう。
王都の日常へ入り始めていた。
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「……まだいる」
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パンを抱えた女が小さく呟く。
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隣の男が頷く。
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「……動かないな」
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「……でも」
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一瞬止まる。
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「……怖いのに」
「……なんか違うんだよな……」
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返事はない。
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だが。
その違和感は。
少しずつ共有され始めていた。
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暴れない。
叫ばない。
奪わない。
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ただ。
王城を見ている。
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それだけ。
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なのに。
王都そのものが揺れている。




