その45
◇◇◇◇◇◇ その45
「また、新しい攻略方法が見つかったら連絡ちょうだいね。私はこれで失礼します。」
浅野和子はそういうと余裕の表情を見せながら山城みどりのマンションを後にした。
「今日は遅くまでお疲れ様でした。みなさんも解散してください。」
「ご苦労さまでした。」
「おやすみなさい。」
美奈と洋子の二人もみどりの部屋から退出した。
「和子さんがみどりさんを殺したなんてやっぱりありえないよね。」
「警察のやることって怖いね。こうやって犯人でっちあげられていくんだわ。冤罪事件が多くなるわけよ。」
二人は和子を全く疑っていないようであった。
#完敗
「ちっくしょう、ほんとに腹立つな。」
美奈と洋子の二人が退出するのを見届けると、いつも冷静な東谷健一にしてはは珍しく叫んだ。
「なんか私達根本的な部分が間違っているような気がするんだけど。」
しばらく何事かを考えていた涼子はようやく顔を上げて言った。
「もしかすると、前提条件が違っているのかもね。」
涼子が続ける。
「えっ、どういうこと。」
健一は涼子の意外な言葉に顔を上げた。
「IQ140の健一さんを言い負かすほどの浅野和子が、ライフの二番手っていうのは不自然だと思わない?。」
「って、ことは?。」
「実は浅野和子がライフの本当の代表なんじゃないかなって。」
「じゃあ、みどりさんは表向きだけってこと?。」
「そう、その条件で考え直してはどうかしら。」
「うーん、そうか、そういうこともあり得るのか。涼子はよくそんなことを思いつくね。」
健一は感心して涼子を褒めた。
「褒めてもなんにもでないけどね。うん、和子とみどりさんが話しているとこを何度か同席してるけど、関係がなんか変だなあって思ったんだ。」
「そこに気がつくところが涼子のすごいとこなんだよ。」




