4 現実(リアル)なんて… Ⅱ
更新遅くてすみません。
「大丈夫。舞亜を女として見ていない。」
マーベラスのドヤ顔に私は
“必殺 女の馬鹿力!受けてみよこの鉄拳!”
を叩き込んだ。
「おおお、女として見ていない!?意味わっかんねぇ!馬鹿にすんのも大概にしろ!」
「す、すまない。」
「すまないぃ?そんなんで済まされると思ってんのか金髪野郎!その言葉は万死に値する!」
その時、ディーヴァが止めに入ってきた。ディーヴァは私の味方だよね、オーラを全開に出す。が、スルーされた。マジで?!
「マーベラス様!大丈夫ですか?!っ!舞亜殿!?」
「この金髪野郎が私を女じゃないって!」
「い、いやそこまでは言ってない!許せ舞亜!」
「…ああ、そうなのですか。なら、マーベラス様が全面的に悪いですね。マーベラス様、悪足掻きはよして、謝罪してください。」
「ええ!ディーヴァまで!」
バコンという音をたててディーヴァがマーベラスを叩いた。おい、大丈夫か?仮にも主人だろ?まあでも、ディーヴァは攻めだねー。ディーヴァ×マーベラス決定だな。
「痛い!合計で100回目じゃないか!親父にもぶたれたことないのに!」
叩かれた瞬間、マーベラスが国民的アニメの名台詞を叫んだ。
「金ぱッ「なに国民的アニメの名台詞をキメてるんですか!いい加減、私に暴力を使わせないで下さい。」
おおおい!ディーヴァ!なんで知っているんだよ!国民的アニメの存在を!この世界にもあるのか?ガ○ダムが!ガ○ダムが!テレビもないのに?!そっちの方が問題だよ!
「舞亜も、ディーヴァも、なんだ、それ。あにめ、が○だむ、とやらは。知っているのか?俺が無知なだけなのか?」
「…マーベラス様は黙って下さい。舞亜殿、後でお話が。」
では失礼します、とディーヴァは部屋を後にした。してしまった。部屋に残るのは私と金髪野郎のみ。
どうする私?何を話せばいいの?誰か教えてぇ!
「お前…全部言ってるぞ。」
マーベラスが呆れたように言った。
「大体なぁ、金髪野郎呼ばわりしてる時点でお前は女じゃないんだよ。」
「なっ!まだ言うか!まだ言うのか!そ、それを言ったらお前だって王子様じゃないし!」
「王子様じゃない、か…。俺だって王子様になんか成りたくなかった。王子じゃなければお前と違った形で会えたのに。そしたら…。」
「お前を家臣にしていた?」
「はぁ?!何でそうなるんだよ!何でお前はそういう!ったくオトコゴコロの分からないヤツだな!」
「だって舞亜男じゃないんだもん!」
「何が、男じゃないんだもん、だぁ?いいか?お前は女じゃない!」
「女じゃない!?言い方っ!言い方を変えなさいよ!」
「…認めたな。」
「ああああああああ!あ、あ、ああ。」
部屋に私の声が響いた。
夢見る乙女のみんな、よーく聞いてね?
この世界は乙女に上手いこと廻ってなんかいないんだよ!
これが現実だ!
ここまでお読み頂きありがとうございました。
あと少しで終わる予定です。