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香具山に 雲居たなびき おほほしく
香具山に 雲居たなびき おほほしく 相見し子らを 後恋ひむかも
(巻11-2449)
雲間より さ渡る月の おほほしく 相見し子らを 見むよしもがも
(巻11-2450)
香具山に雲がたなびいて、しっかりとは見えない。
それと同じで、ぼんやりと見ただけの女の子だった。
しかし、どうも、印象に残ってしまって、後々も恋慕ってしまうような気がする。
雲の間を渡って行く月のように、ぼんやりと見ただけの女の子。
あの女の子を、できればもう一度、見たいと思っているけれど。
いずれも、一度、見た女の子への恋心で、恋の初期段階を詠む。




