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立ちて居て たづきも知らず 思へども
立ちて居て たづきも知らず 思へども 妹に告げねば 間使ひも来ず
(巻11-2388)
※たづき:手がかり、きっかけ
立ったり座ったりするばかりで、きっかけもわからず作れず、あの娘のことを思うばかりで、そもそも思いも告げていないので、あの娘からは何の連絡も来ないのです。
そんな状態では結ばれないのは当たり前だ、とか、さっさと思いを告げたら?と他人が言うのは簡単。
なかなかできないから悩むのだから。
現代のラブコメにも、よく出て来るような心理と思う。




