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うちひさす 宮道を人は 満ち行けど
うちひさす 宮道を人は 満ち行けど 我が思ふ君は ただひとりのみ
(巻11-2382)
※うちひさ:道にかかる枕詞。
※宮道:都大路。藤原京と推定されている。
都大路をあふれるほどに人は歩いておりますが、私が思いを寄せるお方は、ただ一人だけなのです。
どれだけ人が歩いていようと、そんなことは関係が無い。
心に決めた人は、ただ一人だけ。
最近のアイドルが歌う曲の歌詞にも、頻繁に出て来る。
やはり、人は一度真面目に思いをかけると、そんな簡単には相手を変えない、ということなのだと思う。




