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万葉恋歌  作者: 舞夢
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旅にすら 紐解くものを 言繁み

旅にすら 紐解くものを 言繁み 丸寝ぞ我がする 長きこの夜を

                       (巻10-2305)

しぐれ降る 暁月夜 紐解かず 恋ふらむ君と 居らましものを

                       (巻10-2306)


男と女の掛け合いの歌。


世間の人は、旅先であったとしても紐を解いて共寝をすると言われています。

しかし、この私は変な噂になると面倒なので、一人で寝がえりを打ちながら寝ています、長い秋の夜ではあるけれど。


時雨が降る明け方の月夜ですね。

私はそれでも紐を解かないで私に気を遣ってくれる貴方とご一緒したいと思うのです。


相手の男は旅先ではないから、来ようと思えば来れる距離。

しかし、世間の噂を恐れて来ない、確かに名月ではあるけれど一人で寝ると言う。


受けた女は、面倒なことを言わないで来て欲しいと切り返す。


どうも男の歌のほうが、いろいろ言い訳じみていて、苦し気。

女は「嘘ついていない?まさか他の女?」と疑いながら、来て欲しいと返す。


なかなか面白い掛け合いで、判定は女の勝ち、と言ったところだろうか。


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