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万葉恋歌  作者: 舞夢
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隠りのみ 恋ふれば苦し なでしこが

隠りのみ 恋ふれば苦し なでしこが 花に咲き出よ 朝な朝見む

                       (巻10-1992)


世間には隠れて心の中だけで、恋しているので苦しくてたまりません。

なでしこの花が開くように、しっかりと貴方のお気持ちを示してください。

そうすれば、毎朝、ご一緒できるのですから。


隠しているだけの関係に耐えられなくなった女性が、健気に気持ちを訴える。


尚、この歌は「よみびとしらず」であるけれど、似たような歌が、大伴家持と笠女郎にある。

本当に「よみびとしらず」だったのか、あるいは何らかの事情でそうしたのかは、今となってはわかりようがない。


(巻3-408)大伴家持

なでしこが その花にもが 朝な朝な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ

(巻8-1616)笠女郎

朝ごとに 我が見るやどの なでしこの 花にも君は ありこせぬかも

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