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万葉恋歌  作者: 舞夢
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恋ひつつも 今日は暮らしつ 霞立つ

恋ひつつも 今日は暮らしつ 霞立つ 明日の春日を いかに暮らさむ

                         (巻10-1914)


あの人を恋しく思いながら今日一日を過ごしたのですが、明日も霞立つ春の長い一日、どうして過ごしたらと思うのです。


訳が不要なほど、わかりやすい恋煩いの歌。

おそらく、恋心が増して、何も手につかない状況。

しかし、相手との逢瀬も全くないか、あったとしても、とても恋し合うとは言えない状態。

かくして、欲求不満や恋心は、ますます高まっていく。

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