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万葉恋歌  作者: 舞夢
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我が背子を 莫越の山の 呼子鳥

我が背子を 莫越の山の 呼子鳥 君呼び返せ 夜の更けぬとに

                       (巻10-1822)

※我が背子を:莫越なこしの山の枕詞。

莫越なこしの山:所在未詳。超えさせてはいけないとの意味。

※呼子鳥:恋人を呼ぶように鳴く鳥。郭公とも言われている。


莫越なこしの山の呼子鳥、愛しいあの人を山越えさせてはいけない。

夜の更ける前に、呼び戻しなさい。


事情は不明ではあるけれど、愛しい人が家から出て、危険な山路を超え進むことになった。

それを止められなかった女は、呼子鳥に夜が更ける前に、つまり危険に遭う前に、呼び戻すよう強く願う。


無理とはわかっている、自分の力ではどうにもならない。

しかし、何とかして連れ戻したい、だから思いついた郭公にまで強く願う。


愛しい人が自分の前から去り、危険な旅を行くとなれば、この歌はより理解できると思う。

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