表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
万葉恋歌  作者: 舞夢
586/1385

我妹子が赤裳ひづちて植ゑし田を

我妹子が 赤裳ひづちて 植ゑし田を 刈りて収めむ 倉無の浜

                       (巻9-1710)

百伝ふ 八十の島みを 漕ぎ来れど 粟の小島は 見れど飽かぬかも

                       (巻9-1711)

右の二首は、或いは云わく、「柿本朝臣人麻呂の作なり」といふ。

※倉無の浜:所在未詳。大分県中津市角木の海岸説あり。

※粟の小島:所在未詳。山口県東南部説、瀬戸内海の小島説あり。


私の可愛い妻が赤裳を泥につけて植えた田ではあるけれど、刈り取って稲を収めようとしても、倉が足りないほどの、倉無の浜なのです。


数え切れないほどの多くの島を漕いできたけれど、粟の小島は実に素晴らしく、見飽きることがありません。


二首とも、土地褒めの歌。

特に「倉無の浜」は、「倉無」という珍しい名前に興味を持ったようだ。

倉が何も無いというわけではなく、倉が足りなくなるほど収めきれないほどの稲が収穫できる、その意味での土地褒めの歌。


ただ、柿本人麻呂自身が、九州まで出向いたかどうかは、全く不明。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ